勝利を喜ぶ狭山西武ボーイズナイン【写真:片倉尚文】

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「ニッセイカップジュニア大会」で狭山西武ボーイズの優勝に貢献した工藤未來

 中学2年生でただ1人「侍ジャパン」U-15代表に選出された工藤未來投手兼外野手が、所属チーム・狭山西武ボーイズの優勝に大きく貢献した。「第11回日本少年野球 ニッセイカップジュニア大会」決勝戦(20日、川越市)で春日部ボーイズにサヨナラ勝利。主将として喜びを滲ませた。

 工藤は「3番・中堅」で出場。第1打席で右前打を放った。2-2で迎えた最終7回には死球で出塁。1死満塁から松永力也内野手が放った中前適時打で、決勝のホームを踏んだ。

 新チームとなって最初の大会。加えてこの大会を最後に、2年生部員は埼玉西支部の「狭山西武ボーイズ」と東京西支部の「東大和西武ボーイズ」に分かれて活動する。2年生部員全員が一緒に戦う、最初で最後の舞台だっただけに思い入れは強かった。

「全員で勝った試合だと思います。(主将として)チームをまとめるのは難しかったけれど、だんだんまとまっていきました。すごくうれしいです」と満足感に浸った。

 左投げ左打ちの投打二刀流。狭山西武ボーイズでは1年秋から中軸を任され130メートル弾を放つなど、規格外の飛距離を誇る。投手としても急成長し、最速142キロ。かつて巨人や西武でプレーし、現在はチームの会長を務める小野剛氏は、ドジャース・大谷翔平投手の「後釜になれる存在」と評する。

自主練習で取り組む壁当て&素振り

 人間性も抜群で、この試合で指揮を執った江澤尊宏コーチは「自分だけではなく、他の選手たちの活躍も喜べる選手。主将としてよくチームをまとめてくれました」と、目を細めた。

 チーム練習に加え、自主練習で取り組むのは壁当て&素振り。自宅近くに壁当てができる場所があり、描かれた的をめがけて投げるという。「10〜20球連続で当てるとか、テーマを決めてやります」。課題の制球力向上へ磨きをかけている。

 素振りは漫然と振るのではなく、相手投手やコースを想定しながら行う。「回数は150回くらいですが、1時間以上かけてやります」。日々の努力が、飛躍の土台になっている。

「侍ジャパン」U-15代表が出場する「第12回 BFA U15アジア選手権」は8月17〜23日、台湾・台南市で行われる。「2年生は1人だけですし、ガムシャラにやりたい。バッティングでアピールしたいです」。13歳の逸材は、大舞台でどんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。(片倉尚文 / Naofumi Katakura)