紫外線量が一気に増えるこれからのシーズン。年齢を重ねるにつれて、肌の乾燥やハリ低下、シミなどの肌トラブルが増えてくるなかで、紫外線による影響も気になるところ。日焼け止めをしっかり活用して紫外線ケアを心がけたいですよね。今回、大人の女性が気をつけるべき、日焼け止めの塗り方や選び方について、皮膚科専門医であり、インスタグラムでママ向けに皮膚と健康の正しい知識を発信している、ゆう先生に教えてもらいました。

日焼け止めを塗らずに紫外線対策を怠ったらどうなる…?

ミドル世代の肌は、紫外線ダメージを受けると蓄積されやすく、シミ・シワ・たるみの進行が加速してしまいます。また紫外線を浴びることで、肌の免疫力の低下や乾燥につながり、かゆみなどの肌トラブルが起こりやすくなります。

紫外線は皮膚がんのリスクにもつながります。そのため、日焼け止めは美容目的だけでなく、10年後、20年後の健康維持のためにも欠かせません。毎日のスキンケアに“塗る習慣”を取り入れることで、未来の健康を守る第一歩になるでしょう。

今日から始めよう!日焼け止めの正しい塗り方

日焼け止めを塗るときには、次のことに意識して塗ることをおすすめします。

●日焼け止めの基本の塗り方

顔には、おでこ・両頬・鼻・あごの5点におき、指の腹でやさしく伸ばします。

横に手をスライドさせて塗ると肌への摩擦が大きくなり、シミやたるみを悪化させる恐れがあるため、指先で押さえるようになじませるのがコツです。首や耳、手の甲も忘れずに。

ボディは、手のひらに塗り広げて、手形をつけるように塗ってなじませるとムラになりにくくなります。

白や淡い色の服は紫外線を通しやすいので、「洋服で隠れている部分=安心」ではなく、外出時間に応じて全身を丁寧にカバーしましょう。

紫外線の影響を受けやすい部位を重点的に

紫外線の影響を受けやすいのは、頬骨・鼻・こめかみ・フェイスライン・首・手の甲。とくに頬骨や鼻などの高い位置は集中的に日差しを浴びるため、ていねいな重ね塗りが必要です。

シミができやすいこめかみは、中心から塗り広げると塗布量が少なくなりがちなので、要注意。十分な量を塗りましょう。耳の裏やうなじも意外と日焼けしやすいため、忘れずに塗りましょう。

首や手の甲は年齢サインが出やすく、人から見られやすい場所でもあります。顔とセットで、日頃のお手入れに組み込むことで将来の肌に差がつくでしょう。

日焼け止めは「厚塗りするくらいがちょうどいい」

日焼け止めは適量を塗らないと効果が半分以下になってしまいます。顔全体にはパール粒2個分、首は1円玉大が塗る量の目安です。「厚塗りするぐらいがちょうどいい」という感覚を持っていると良いでしょう。

たつきが気になる場合は、日焼け止めを塗ったあとに、下地やファンデーションを重ねると快適に過ごせます。

紫外線防御力のある下地やファンデーションだけで日焼け対策を済ませる方もいますが、薄塗りになることが多いので効果が不十分になりがちです。日焼け止めを別途ご用意いただくのがおすすめです。

●外出時は2〜3時間おきに塗り直しを

日焼け止めは朝に塗って終わりではなく、2〜3時間おきの塗り直しが理想です。汗や皮脂、摩擦で落ちてしまうため、長時間の外出時はとくに注意が必要。

メイクの上から塗り直すときは、スプレーやパウダータイプが便利です。

また、家のなかでも紫外線は窓をとおして入ってくるため、室内にいても毎朝のケアが大切。「顔を洗ったら日焼け止めを塗る」というくらい、当たり前のように塗ることを習慣づけ、肌の老化予防に励みましょう。

高SPFより「自分の肌に合ったもの」を選ぶのが大事

ミドル世代の肌は乾燥しやすく、刺激にも敏感になりがち。そのため「肌に合うかどうか」を第一に選ぶのが大切です。一般的には、保湿力の高いクリームタイプや美容成分入りのものがおすすめです。

敏感肌の方は、紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)やアレルギーテストずみの製品を選ぶと安心。「SPF50+・PA++++」といった高い紫外線防御力が備わっていることも重要ですが、続けやすさもポイントです。

価格やテクスチャーがストレスにならないよう、自分の肌に合った“お気に入り”を見つけましょう。

紫外線対策を日常のスキンケア習慣に組み込んで肌の健康を守っていくことが大切です。