記事のポイント
マッケイ氏はTikTok禁止の影響を冷静に受け止めており、Snapchatやインスタグラムなどほかのプラットフォームへの分散を進めている。
Snapchatでは月間2.5億回、インスタグラムでは5000万回の視聴を記録しており、TikTok以外でも高いリーチと収益性を実現している。
メタの収益化プログラムや編集ツールなど、新たな機能にも対応しながら、複数プラットフォームでの展開に備える柔軟な戦略を採用している。


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1000万人以上のTikTokフォロワーを失うおそれがあるにもかかわらず、マッケイ氏はSnapchat(スナップチャット)で毎月おおよそ2億5000万回、最近ではインスタグラムで毎月約5000万回の視聴回数を獲得している。

TikTokで1000万人以上のフォロワーを抱えるアリッサ・マッケイ氏にとって、バイトダンス(ByteDance)が運営するこのプラットフォームが最終的に米国で禁止される場合の損失は極めて大きい。

しかし、同氏はそれについてあまり懸念していない。その理由は、売却や消滅といった議論が繰り返し先延ばしにされているからだけではない。

たしかに「1000万」という数字は大きいが、さらに大きな数字も存在する。

たとえば「2億5000万」や「10億」。これは、マッケイ氏の動画がSnapchatで毎月獲得している視聴回数の範囲だ。

そのため、ブランドがTikTok上のマッケイ氏のオーディエンスにリーチしようと契約を持ちかけると、同氏はかつて主流だったTikTokではなく、別のショート動画プラットフォームへ誘導しようとする。

「ブランドからTikTokでの投稿を依頼されるなら、200万人のフォロワーがいるSnapchatを選ぶ。そのほうが露出は100万倍になると思う」とマッケイ氏は米DIGIDAYのポッドキャスト最新エピソードで語っている。

マッケイ氏はSnapchatにすべてを賭けているわけではない。プラットフォームの多様化を進めるなかで、TikTokが実際に禁止された場合には、インスタグラムが最大の受益者になるとみている。

そして、米国市場でTikTokの代替を狙うメタ傘下のプラットフォームから、マッケイ氏はすでに恩恵を受けつつある。

インスタグラムは2024年12月に、インスタグラムリール(Instagram Reels)をフォロワー以外のユーザーにも限定公開できる「トライアルリール」機能をクリエイター向けに導入した。

マッケイ氏もこの機能を活用しており、「すごくいい。TikTokが使えなくなったら、次はこれがお気に入りになるだろう」と語っている。そして、そこには十分な理由が存在する。

「現在、私のインスタグラムにおける月間視聴回数は約5000万回で、そのうち98%がフォロワー以外からのものだ。非常に広範なリーチが得られており、素晴らしい」とマッケイ氏は語っている。

ここでは、ポッドキャスト内の主な発言を、よりわかりやすく短く編集した内容として紹介する。

最新の禁止延期のニュースについて



TikTokが本当に禁止されるのかについては、次第に無関心になってきていた。禁止措置の延期を知ったのは、チームから「75日延長された」というテキストメッセージを受け取ったときだ。完全に消滅するとは思えない。現在では、TikTokを失うことへの恐怖はやや薄れつつある。

TikTokを失うということの本当の意味について


もしTikTokが利用できなくなったとしたら、今後どのようにしてコンテンツを撮影するべきかを考えなければならない。

多くのクリエイターは、TikTok上で撮影・編集を行うか、あるいは同じくバイトダンスが提供する動画編集アプリ「キャップカット(CapCut)」を使用している。

私自身も今日、キャップカットを使って作業を行っていた。日常的に活用しており、オーディションの応募にも使っている。

インスタグラムで提供されている、キャップカット風の編集アプリ「Edits」について



現在ベータ版を使用しているが、その操作感はキャップカットに近い。すべての機能が揃っているわけではないものの、有力な代替ツールであると感じている。

メタのクリエイター収益化プログラムについて



ボーナスプログラムが実施されている期間中は、クリエイターが特定のボーナスに個別に招待される仕組みとなっている。

現在参加しているボーナスプログラムでは、インスタグラムリールを20本、Facebook上でそのまま再生できるFacebookリール(Facebook Reel)を10本投稿している。

[原文:What now for TikTok creators after the latest ban delay, with Alyssa McKay]

Tim Peterson(翻訳:ジェスコーポレーション、編集:藏西隆介)