「写像とプロセス。人工知能の進化に人間が『慣れる』ことの意味」と題した動画で、脳科学者の茂木健一郎氏が登場し、人工知能(AI)の進化に伴い我々が慣れていく現象について深く掘り下げた。茂木氏は、AIが長い年月をかけて驚異的な能力を備えるようになるという未来について語り、「人間は貪欲だから、次々にAIへの要求水準も高くなっていく」と指摘した。

動画の中で茂木氏は、「我々はもう既に、AIが文章を要約したり、音声を文字起こしすることに慣れてしまっています」と述べた。その慣れにより、やがてはAIの驚くべき能力が当たり前になり、「昔はなんでそんなことに驚いていたんだろう」と感じるようになる日が来ると予測している。

また、茂木氏はAIの特性を「マッピング、写像に過ぎない」と定義し、そのプロセスが欠落していることが人間とAIを分ける大きな違いであると語った。そして、AIが書く文章や行動には時間的な流れや意識の流れがないため、「意識の流れがない写像をいくら積み重ねても人間の経験は立ち上がりません」と説明した。

人工知能がどれほど高性能になっても、人間の持つ経験やプロセスは維持され続けると茂木氏は強調する。そしてその結論として、「人工知能が進化し加速する中で、それに慣れる我々自身の変化もまた一つの本質を示している」と述べ、動画を締めくくった。

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