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現地時間2024年7月25日~27日に開催された米サンディエゴ・コミコン2024で、性売買に関する罪で14人の逮捕者が出ていたことがわかった。米が報じている。

報道によればイベント開催期間中、サンディエゴ人身売買の調査チームは「性売買の被害者やサンディエゴ・コミコンの場を利用して潜在的な被害者を探そうとしているセックスバイヤーを対象とした」おとり捜査を実施。結果的に10人の被害者が発見されたという。

本件は、性売買が身近な場所で起こりうる実態を証明することになった。カリフォルニア司法省のロブ・ボンタ法務長官は7月31日、「残念ながら、性売買を行う者たちは利益のためにコミコンのような大規模なイベントを利用して被害者を搾取します」との声明を伝え、改めて問題への警鐘を鳴らした。「今回の逮捕は、犯罪行為は許されないことなのだという潜在的な加害者への明白なメッセージです」。

サンディエゴ・コミコンは、例年10万人以上もの動員規模を誇る。おとり作戦実行チームは事前に、性行為を勧誘するフェイクの広告を掲出するなどして、潜在的加害者を誘き寄せていたという。10人の潜在的被害者のうち、9人が大人、1人が16歳の若者だったと伝えられている。

性売買や人身売買はアメリカで深刻な社会問題の一つ。2023年にはこれらを題材としたインディペンデント映画『サウンド・オブ・フリーダム』が全米で異例のスマッシュヒットを記録したことも注目を集めた。同作は2024年9月27日より日本で公開を迎える。

サンディエゴ郡保安官のケリー・マルティネスは、「人身売買ほど狡猾な犯罪はありません」と警戒する。同郡の国土安全捜査局(HSI)を管轄するクリストファー・デイヴィスも「HSIはこのような犯罪の被害者の救済に全力を尽くします」と述べ、継続的な抑止策を実行していく構えを見せた。

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