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『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)のアンソニー&ジョー・ルッソ監督が、『アベンジャーズ:ドゥームズデイ(原題)』『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ(原題)』で(MCU)に復帰する──この知らせは、ハリウッドの業界内でも大きな驚きをもって受け止められているようだ。

一時はMCUのライバル的存在として扱われていた、DC映画ユニバースを牽引した映画監督ザック・スナイダーもそのひとり。自身は『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』(2021)を最後にコミック映画から離れているが、米にて、ルッソ兄弟による『アベンジャーズ』新2部作への期待を語った。

「素晴らしいことだと思います。彼ら(ルッソ兄弟)は見事だし、最高の仕事をしてきましたよね。だから、また何か素晴らしいことをやってくれるはず。才能のある人たちだし、クールなことをやってくれるでしょう。僕としては、ちょっと揺さぶりをかけるべきタイミングだと思うんです」

(C) 2024 MARVEL.

スナイダーが、ルッソ兄弟の復帰をMCUやスーパーヒーロー映画にとっての「揺さぶり」と捉えていることはやや興味深いが、そこには『エンドゲーム』以降ささやかれてきた“スーパーヒーロー映画疲れ”の文脈がある。かつてはコミック映画の旗手だったスナイダーでさえ、2023年12月には「僕も(スーパーヒーロー映画に)疲れを感じている」「(コミック映画は)いまや窮地にある」とのだ。

かつてルッソ兄弟は、(2014)でシリアスかつ政治的なストーリーをコミック映画に持ち込み、洗練されたアクション演出でも衝撃を与えた。その後、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)と『エンドゲーム』でも大きな成果をあげた2人の手腕が、再びジャンルを「揺さぶる」ことをスナイダーは期待しているのだろう。

ちなみに一部報道によると、ドクター・ドゥーム役でMCUに再登場するロバート・ダウニー・Jr.も、復帰の条件としてルッソ兄弟の参加をという。業界において、2人への信頼はいまや確固たるものとなっているのかもしれない。

『アベンジャーズ:ドゥームズデイ(原題)』は2026年5月、『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ(原題)』は2027年5月にUS公開予定。

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