現役トラックドライバーの食事事情…「飲食店の営業時短」は大ダメージ!? 「そうでもない」と語る切実な理由

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高速道路の「SA・PA」は、あくまで駐車・休憩する場所

緊急事態宣言や、まん延防止重点措置でよくクローズアップされるのは、飲食店の営業時間短縮だ。経営者にとって営業危機は深刻だし、利用者側も確かに不便を強いられている。そしてトラックドライバーにとって、サービスエリア(SA)、パーキングエリア(PA)などでの飲食施設の営業時間短縮は関係のないことではない。でも、現実的にすごく不便を強いられているかと問われれば、個人的には「そうでもない」と答えるだろう。

理由は、トラックドライバーにとって高速道路のSA・PAは、第一に休憩や時間調整で駐車する場所だからだ。同じ理由で、どんなに美味しい食べ物で有名な施設と言われていても、まともに休憩する(トラックが余裕で駐車できる)場所でなければ、そこを利用することはないだろう。

【画像】トラックドライバーが愛する「野菜定食」

なんとなく「トラックドライバーの食事事情」めいた話になっていくが、個人的な印象も含めて言えば、上記施設の飲食店の価格が決して安くないことも関係してくる。一食500円では賄えず、限りなく1000円に近い食事代は(もらえる給料に余裕のあるドライバーがいれば別だが……)、毎度利用できない。特に新規改装された施設などは、おしゃれになったのと同時に大概飲食代も割高になっていく。また、おしゃれ化と同時に、トラックドライバーが欲するようなフツーの定食やソバ、ラーメンなどがなくなる施設はそっぽを向かれるだろう。


必須なのは、余裕でトイレ&休憩が可能な施設

ならば、結局トラックドライバーがよく利用するのはどこか? やはり郊外なら大型車の駐車施設のあるコンビニ、ないし道の駅が選ばれやすい。

コンビニのお弁当はさほど安くないし、量も少ないからコストパフォーマンスはよくない。だから買うのはおにぎりやパン、ないしカップ麺などだ。毎度利用していると飽きるけれど、当たり外れはない。そして、トイレが利用できるのがありがたい。

ところがだ。コロナウイルス感染防止を目的に、一部のコンビニでトイレが使用禁止となった。これをいち早く打ち出したコンビニがローソンだったと思うが、「社員とスタッフの安全、健康を守るため」というようなことを言っていたが、それよりお客さんは大事ではないのか?疑問と不満を感じてこれ以降ローソンはしばらく利用しなかった。なお現在、郊外のコンビニではトイレの使用禁止はほとんど見かけないが、今でも都心の店舗では使用禁止のところが時折ある。もともとまともな駐車スペースもないので、大型トラックドライバーには関係ないものの、都心を走り回る2トンドライバーなどは、不便に感じる場合も多々あるだろう。


注目は、道の駅の地場産お弁当&惣菜

さて食事について言うなら、代わり映えしないコンビニでの飲食よりも積極的に利用したくなるのが、道の駅だ。最近では新鮮な地元産野菜などが人気なのはご存知のとおり。この販売コーナーなどで扱われているお弁当や惣菜などは500円以下が多く手ごろなのだ。郊外の道の駅では、大概大型トラックの駐車スペースも確保されているし、何より上記のお弁当&惣菜代が高速道路のSA・PAより良心的。おそらくこの意見に同調してくれるトラックドライバーは、結構いるのではなかろうか。

以上、緊急事態宣言、まん防止下の話から少しズレてしまったけれど、トラックドライバーの食習慣からすれば、そんなに影響がないと言うのが実情ではなかろうか。なお、全国各地を回るから、トラックドライバーは各地の美味しい食事に詳しいなんて思っている一般の方は案外多いみたいだが、じつはとんでもない。結構質素にやっているのだ。せっかくの稼ぎを、自腹の食事代で毎度消費していたらやっていられないからだ。

〈文と写真=坂 和浩〉