先日、出張に行ったときのことである。

乗り込んだ新幹線。乗車券で指定席を確認すると、〇号車の「A」席との記載。どうやら3人掛けのシートで、座席は窓際のようだ。

席につき、荷物のリュックを足元にセット。一息ついていると、通路側の「C」席に手提げバッグと弁当を抱えた人が座った。そして手に持っていたバッグを空席のシートに置いたのだ。

すでに新幹線は動き出しているし、シートは指定席で、真ん中の「B」席は空いたまま。少なくとも次の駅までは真ん中の席に座る人は、おそらくいないだろう。しかし堂々と荷物を置く態度に、せめて「置きます」と断りを入れるものなのでは...、とモヤモヤしてしまった。

誰かに迷惑をかけているわけじゃないだろう。そんなことを思った人もいるかもしれない。

だがこれが指定席ではなく、自由席だったらどうだろう。

座りたいのに、座れない――。「真ん中の席」の使い方をめぐって、ネット上には「被害者」の声がポツリポツリとあがっている。

「Bに荷物を置いてACで寝てるやつらはモラルが無い」


新幹線の3列シートをめぐって怒り噴出...(画像はイメージ)

新幹線の3列シート。窓際と通路側に比べて、真ん中の席は「不人気」であることは言うまでもない。

指定席であれば、予約画面で埋まっていることを示す「×」マークが付いているのは、「A」か「C」席が多い印象を受ける。

両脇に座る人が、家族や友人ならまだしも、他人では気を使ってしまう。

1人で移動する場合、隣に人がいないという状況は、多くの人が嬉しいと思うものだろう。

それでも、窓際と通路側席が埋まっていれば、真ん中の席を利用せざるを得ない。そんな時、そこに荷物が置かれていたら...。

指定席であれば「そこ、私の席です」と言えばいい。しかし、自由席だったら?

みなさんは座ることができるだろうか。

「トイレで席を立っているのかもしれない」
「タバコ休憩かな...。あるいはデッキで電話しているのかな...」

こんなことを思って、結局利用できなかったという人、いるのでは。

時は、コロナ禍。ソーシャルディスタンスを守りたい人が、人を近寄らせないために「妨害」しているのだろうか。ツイッターでは、2020年8月から9月の間だけでも、

「3人席の通路側で背もたれを目一杯倒して真ん中席のテーブルに荷物を載せる婆。背もたれを目一杯倒して前席の間に足を突っ込む爺。3席すべてに手荷物を置く爺。気分が悪い」
新幹線の自由席で空いているとはいえ、3列席のBに荷物を置いてACで寝てるやつらはモラルが無い」

といった新幹線の乗車マナーが悪すぎるという声が噴出している。また、

「なかなかに込み気味の新幹線自由席で、3人がけの真ん中に座って通路側に荷物置くババァの思考回路ってどないなってんのや」
「ソーシャルディスタンスと言う言葉が広まって、自由席の座席上荷物置きが広まってるなぁ」
「自由席2両だけなのに隣席荷物置いて座らせないマンだらけで立ち席多数」
新幹線の自由席、3人掛けシートの真ん中に一人で座って両端に荷物置くおっさん、マジクソ」

という不満も。真ん中の席に座って、両脇に荷物を置く人もいるそうだ。

9月29日、JタウンネットがJR東日本の広報担当に、新幹線の空席に荷物を置く人は増えているのか聞くと、「データとして記録しているわけではないので、お答えは難しい」とのこと。

その上で、自由席が混雑してきた場合は、「自分の席以外の席に荷物を置かないでください」といった旨のアナウンスで呼びかけている、と話した。

出張や旅行で利用される新幹線。長時間同じ席に座る場合が多いため、快適に過ごしたいという気持ちもあるだろう。

しかし、車やバイクなどと違って、まわりには他の乗客も沢山いるということを忘れてはいけない。

新幹線で出会った「迷惑な隣の席の人」いませんか?

新幹線内でイラっと、モヤっとしたことがある人はいるだろうか。そんな体験談をJタウンネットでは募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッターのダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的なエピソード(どんなことにイラッとしたのかなど、500文字程度〜)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。