“隠れタバコ”をやめない同居の義母。注意しない夫にもイラッ…

 よく耳にする義母や義実家とのトラブル。結婚すると、誰もが多かれ少なかれ経験せざるをえない問題でしょう。とりわけ、二世帯同居ともなると、悩みも尽きないようです。

 今回紹介する朱莉さん(仮名・34歳)は、3歳の男児を育児中の専業主婦。10歳年上の夫の実家で、義母と夫と息子の二世代で同居中です。

◆火事で思い出が焼けたトラウマで、物を捨てられない夫

 朱莉さんは関東近県出身。夫の実家がある都内へ引っ越してから、喘息のアレルギーも悪化したそうです。

「うちは、私と息子に喘息のアレルギーがあるんです。そのため、ほこりやハウスダストは死活問題! それなのに、片付けが苦手な夫は『子供のころ実家が火事になったせいで思い出が消えたから、モノを捨てられない』と言うんです。おかげで、実家は一軒家なのですが、モノが全然減りません……」

 日中から夜は、夫は義母と一緒に営んでいる飲食店で働いているそうです。そのため、実家にいるのは朱莉さんと息子だけです。

「高齢の義母も夫とそっくりの性格で、モノを捨てられないうえに、ヘビースモーカー。私が妊娠中や、赤ちゃんが同じ部屋にいるときには『たばこは吸わないでください』って、口を酸っぱくして言っていたんです。

 さすがに、禁煙して欲しいとまでは言えず、働いている店舗で吸うように頼んでいるのに、同じ一軒家の中で隠れてタバコを吸っていたんです。吸わない私からすると、服や煙のニオイでわかるんですよね……」

 このように、一つ屋根の下に暮らしていると、どうしてもお互いの生活習慣の違いからトラブルに発展するケースも後を絶たないようです。

「隠れ喫煙を夫に言うと、『もともとは、ばあばの家だから…』と、義母の味方をするんです……。それを言われてしまうと、どうしようもなくて。数年前に、義父が亡くなったときは、義母も夫も慌てふためていてしまって、何もできず……。嫁である私が、葬儀などの手配など、全部したんです。年上だけれど、いざというときに頼りない夫にそれ以来、幻滅してきました……」

◆息子が緊急入院! しかしタバコを止めない義母にブチ切れ!

「自分のことだけなら我慢ができるけれど……」という朱莉さん。ついに事態が深刻化する事件が起きたそうです。

「息子が赤ちゃんの頃、呼吸不全で入院したんです。まさに緊急事態で。医師からは息子はSIDSという乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが高いと説明されました。健康な子どもがSIDSを気をつける期間は6か月くらいまでなのですが、息子の場合は1歳半まで気をつけてと言われました」

 健康な赤ちゃんが前触れもなく突然亡くなってしまうSIDSの原因はいまだ解明されていませんが、厚生労働省のサイトには「たばこはSIDS発生の大きな危険因子」と記載されています。

「隠れ喫煙をやめてくれない義母の存在がストレスとなったせいか、私は産後クライシスが酷くて、育児中も辛くて仕方ありませんでした……」

 過去を振り返り、辛い表情を見せる朱莉さん。一体、どのように義実家との問題を解決したのでしょうか。

「義母は何度『店で吸ってください』と言っても、自宅で隠れて吸うんです。夫は義母の嘘をかばうし。もちろん嘘をついてもニオイで分かるし、私はむせるし、息子も咳をするし……。仕方ないので、児童相談所に連絡をしてアドバイスを貰いました。さらに、息子が通っていた病院の結果を見せて、泣きながら『タバコはやめてほしい』と頼みました」

◆「耐えられないから離婚します!」慌てた義母はついに…

 泣きながら頼み込んだものの、残念ながら改善はされなかったそうです。

「児童相談所では、虐待案件にはならず……。恨みは残り、しばらく人間不信でしたね。結局、ある日、堪忍袋の緒がプッツンと切れて、『耐えられないから離婚します! 引っ越し代と生活費をください』って言ったんです。そうしたら、義母も夫も彼らの家にそんな財力がないため、慌てふためきました。で、ようやく、ヤバイと思ったのか謝ってくれました」

 大喧嘩の一件以来、義母は隠れ喫煙をしていないようで、今は義実家で仲良く暮らしているという朱莉さん。しかし、心中は穏やかではないようです。

「夫も、毎日働いてくれていることに感謝はしているし、家族ではあるけれど、やっぱり頼りなくて、尊敬とか恋とか愛はもう感じないですね……。私があと10歳若かったら、家を出ているな〜とか考えちゃいます(笑)。今は、K-POPの動画をアプリで見るのが癒しですね」

 そう語る朱莉さん。どこの夫婦にも起こりうる義実家トラブル。しかし、なかなか根底からの解決は難しいようです。

―義理実家とのバトル―<取材・文/池守りぜね イラスト/とあるアラ子>