台湾・高雄市の市長への解職請求(リコール)を求めるため、台北市の市会議員が「40万票を超えた票数について、1万票ごとに1本、割り箸を尻で割ります」と宣言したところ、93万9090票という記録的な票が集まりました。同市会議員はこの公約を守るために、「53本の割り箸を尻で割る」チャレンジを敢行。一部始終をYouTubeで公開しています。

City Councilor breaks 53 chopsticks with his butt after losing bet on Kaohsiung City Mayoral recall - Taiwan English News

https://taiwanenglishnews.com/city-councilor-breaks-53-chopsticks-with-his-butt-after-losing-bet-on-kaohsiung-city-mayoral-recall/

Taiwanese politician snaps chopsticks with his butt in exchange for votes

https://nypost.com/2020/06/13/taiwanese-politician-snaps-chopsticks-with-his-butt-in-exchange-for-votes/

2020年6月6日、台湾の直轄市の1つである高雄市で韓国瑜市長のリコールを問う住民投票が行われました。高雄市の有権者総数は約230万人であり、リコールの成立には4分の1である約57万5000票が必要でしたが、この成立要件をはるかに上回る93万9090票という賛成票が集まり、韓国瑜市長の解職が決定しました。韓氏は台湾の歴史において、リコールにより罷免された初の市長となります。

韓氏は2018年11月の統一地方選挙で高雄市長に初当選を果たした後、その人気を追い風に中華民国の国家元首である総統選挙に出馬する意を固めます。韓氏は国民党内の予備選挙で対抗馬を大差で破って2020年の総統選挙に出馬。現職の蔡英文総統と対決しました。総統選前に行われた世論調査では韓氏優勢でしたが、2019年7月頃の香港情勢が発生し、中国寄りの政策をうたっていた韓氏は失速。最終的に蔡英文総統が直接選挙開始以来過去最多となる817万票で勝利し、紙面には「韓国瑜大敗」の文字が躍りました。

この総裁選の出馬に関して、韓氏は当初「総裁選には出ない」と公言して高雄市長に当選したという経緯がありました。しかし、韓氏はこの約束を破り、高雄市長を3カ月休職して総裁選に専念していました。韓氏の一連の言動を疑問視した市民団体が、2020年3月9日にリコールを求める市民の署名40万人分を市選挙委員会に提出したことを受け、リコール投票が開催されたというのが一連の経緯です。

このリコール投票に対して、韓氏勝利と予想していたのが台北市議の邱威傑氏。その予想を裏書きするため、邱氏は「40万票を超えた票数について、1万票ごとに1本、割り箸を尻で割ります」と約束しました。

ところがリコール選挙の結果、40万票を53万票も上回る93万票以上が投票されてしまい、「53本の割り箸を尻で割らなくてはならない」という事態が発生。邱氏は公約を守るために、「尻割り箸チャレンジ」を敢行し、その様子をYouTubeで公開しました。

邱氏による尻割り箸チャレンジは、以下のムービーの2分24秒頃からスタートします。

【呱吉】罷韓感謝祭!真男人就是要履行夾筷子的承諾! - YouTube

こちらの尻を見せている男性が、台北市議の邱威傑氏。2020年で44歳です。



Tバックのように食い込ませた下着の間に割り箸を差し込み、臀部(でんぶ)に力を入れて……



ベキッ。



割った本数は、アシスタントの女性がカウントしてくれます。



なお、現場は和気あいあいとした雰囲気で、観戦者もいました。



途中から、邱氏は同時割りする割り箸の本数を増やすという挑戦を開始。3本同時割りをサクッと成功させて……





4本同時割りも敢行。



エイヤッ



一撃。



女性も大笑い。



そして最後の挑戦として、5本同時割りにトライ。



お尻にセットして……



見事に5本全てを一撃でへし折りました。



一同もこの尻技にビックリ。





最終的に53本を割り尽くして、邱氏は公約を達成しました。



なお、邱氏は「割り箸をお尻で割る」という今回のチャレンジを日本のバラエティ番組を見て知ったそうです。邱氏は今回のチャレンジを終えた後、「本当にパワフルなのは私ではなく、リコールに賛成票を投じた93万9000人の人々です」とコメントしています。

このニュースを報じた地元台湾の英字紙Taipei Timesは、「箸を尻で割ると、割り箸の破片が誤って肛門に突き刺さり、蜂巣炎を生じる可能性があります」という専門医の意見を報じ、「邱氏のムービーを見た子どもがまねをするのでは」という懸念があると語っています。

Chopsticks stunt may be dangerous: gastroenterologist - Taipei Times

https://www.taipeitimes.com/News/taiwan/archives/2020/06/13/2003738144