就活生のみなさん、原子力産業に振り向いて!
リクルートキャリアによると、参加学生の傾向は「東京電力の福島第一原発事故があって以降、採用ニーズの高い機械、電気、化学系の学生の来場者数は少ない」(斎藤浩平氏)と説明する。
ただ原子力産業を志望する学生は「福島を知って、使命感が出てきた」と職業意識が高いという。原子力業界では学生が他業界に就職しても、説明会は原子力を理解してもらえる場になると考える。
東京と大阪の合同説明会に参加したケーイーシー(広島市南区)は、原発プラントの品質管理などを手がける。同社の狩郷宏採用センター長は「近年は合同説明会の当社のブースに集まる学生は少ない」と頭を悩ます。そこで学校の就職担当者や個別の先生とのパイプづくりを進める。
詳細に職種を分けて募集する三菱重工業は、設計・エンジニア向けインターンシップ(就業体験)や原子力人材育成研修会を開き、学生の認知度向上を図る。関西電力や中部電力など電力各社は、原発の技術者を絶やさないために、前年度同様の採用数を計画的に継続する。
安定した採用は業界の課題だが、原子力に興味を示す学生が減る中、若年層から原子力の理解度を高めることにも努める。関電は原発の見学会を増やし、見学用に関心を持ってもらえるようにバーチャルリアリティー(VR)も導入。原子力発電の仕組みや、新規制基準を踏まえた安全性対策の理解を訴える。
(文=大阪・香西貴之)
