フジテレビ「スポーツジャングル」(25日放送分)では、元競泳選手・宮下純一氏や女子プロレスラー・宝城カイリらアスリートゲストらとともに、ボクシングファンとしても知られるお笑い芸人・千原ジュニアがゲスト出演。昨年5月にラスベガスで行われた「フロイド・メイウェザー vs マニー・パッキャオ」の試合を現地で観戦した様子を語った。

"世紀の一戦"を現地で目撃した一人、千原ジュニアは「手元に(チケットが)ない段階で(アメリカに)行くんですよ」と切り出すと、その貴重なチケットを手にした経緯を説明。「全く知らない人と会場で待ち合わせて。ホンマですよ」と続けると、「"売ってあげる"って言うけど、ホンマかどうか分かりませから。"ピンクのポロシャツ着てますんで"って。ピンクのポロシャツのおっさんを探す。ホンマにいるんかっていったらいたんです」と興奮気味にまくしたてた。

そんなジュニアがチケットに払った額はなんと「100万円」。驚く浜田雅功に、元プロボクサーでゲストの一人、大橋秀行氏は「最後は(競売で)3000万円くらいになってた」と補足する場面も――。

だが、同番組でパッキャオの試合映像は流れず。「映像でいかにパッキャオが素晴らしいボクサーかっていうことを伝えたかったんですけど、メチャクチャ金かかるんです、映像が。5分間で100万弱」と苦笑いを浮かべたジュニアは、6階級制覇をしたパッキャオについて「実質10階級。一つとばし二つとばしで(タイトルを)獲っていってる。約20キロ上のやつとやって勝ってる」、「強さもありますけど生い立ちが凄い」などと彼の伝説を口頭で説明した。

すると番組では、パッキャオと戦った日本人、寺尾新氏のコメントを放送。1998年5月、まだ無名だったパッキャオと日本の後楽園ホールで対戦している寺尾氏は、1R2分59秒、54発ものパンチを喰らって壮絶なKO負けを喫した。

「計量で会った時はカラダが細かった。アジアのインチキマジシャンみたい」と当時の印象を語った寺尾氏だったが、いざ試合になると死の恐怖を味わったという。
「安全地帯にいたつもりが、ありえない距離から踏み込みが早いパンチがきて。鉄パイプを振り下ろされた感じ」と表現すると、その後も「軽自動車に突っ込まれるとか交通事故的な感じ」、「鈍器で殴られたとか。我慢とか"この野郎"っていう気持ちがなくなっちゃう。生命の危険を感じた。"殺される"って」などとその恐ろしさを振り返っている。

なお、ジュニアは、パッキャオがさらに無名だった時代に「後楽園でもう1試合やってるらしい」という噂を口に。当時のパッキャオは日本で所属できるジムを探すも、「華がない」といった理由で断られていたというのだ。これを聞いた大橋氏は「その時、(パッキャオは)築地の魚河岸でアルバイトしていた」と驚くべき情報を付け加えた。