YouTubeチャンネル「ゆっくり遺産の探検隊」が、「【負債75億円】第二の夕張に一番近い街の現状【ゆっくり解説】」と題した動画を公開した。かつて炭鉱で栄え、その後観光政策で巨額の負債を抱えながらも「第二の夕張」となる破綻を回避した北海道芦別市の歴史と現状について解説している。

動画ではまず、かつて人口7万5千人を誇った芦別市が、現在1万人弱にまで激減している現状を伝える。街の衰退の引き金となったのは「エネルギー革命」であり、石炭の需要低下とともに市内にあった5つの炭鉱が次々と閉山した歴史を振り返る。現在、駅前の商店街はシャッターが下り、メインストリートも廃墟化している様子が描写される。

衰退に直面した市は、観光で巻き返しを図った。その目玉が、赤毛のアンの世界を再現したテーマパーク「カナディアンワールド」である。ピーク時には約27万人を集客したものの、冬の集客難から経営破綻に陥る。その後市営化されたが、毎年1億円の維持費がかかり、結果的に負債総額75億円を抱えて自己破産に至ったという。さらに宗教観光施設「北の京 芦別」など独自の施策も打たれたが、最後は本物の宗教施設に変わった経緯が明かされる。

これほど深刻な状況でありながら、なぜ芦別市は夕張市のように財政破綻しなかったのか。動画ではその核心について、石炭一本に頼っていた夕張市とは異なり、芦別市は「農業も林業も抱えていた」という産業の分散化を要因に挙げる。また、観光の借金も民間に分散させていたことで、複数の柱が街を支え、致命的な破綻を免れたと語られた。

市内には現在もノスタルジックな炭鉱遺産の鉄道橋が残るほか、「星の降る里」として星空の街に認定されるなど、豊かな自然と歴史的資源が息づいている。動画は一つの産業に依存しない多角的なリスク管理の重要性を示すとともに、苦難を乗り越えて独自の魅力を持つ芦別市の力強さを伝える内容となっている。