「こちら成田空港国際警察署生活安全課遺失物センターです」。そんな仰々しい肩書きを名乗る電話が、ある日突然かかってきた。よくある自動音声ガイダンスだが、直感的に「あやしすぎる」と感じた。慌ててICレコーダーを用意していると、二度目の読み上げが始まった。「あなたのお名前が記載されている遺失物が届いております。まだお受け取りいただいていない場合は、1を押して担当部署までご連絡ください」思わず「1」を押し