東和薬品:ジェネリック医薬品の新CMで黒柳徹子さんに加え、南こうせつさんも登用
吉田社長は発表会で、ジェネリック医薬品の費用削減効果を強調した。ジェネリック医薬品は研究・開発費が少なくすむため、比較的安価に供給できる。そのため、医療費の個人負担を抑えられるだけでなく、社会全体の医療費を下げる効果もある。
厚生労働省の発表によれば、平成21年度(2009年)に35兆3000億円だった日本の医療費はその後も年々増加し、平成25年度には39兆3000億円に達した。国民1人当たりで、年間約30万円の負担になった。2025年度には、61兆8000億円にまで膨らむとの試算もあるという。
吉田社長は、日本国民が存続を願っている国民皆保険の制度を維持するためには財源の確保が必要と説明。医療費を引き下げるためにも、ジェネリック医薬品の普及をさらに進める必要があると主張した。
日本ではジェネリック医薬品に対する認知度が高まってきたとはいえ、シェアとしては他の先進国に比べてかなり低く、2013年実績で45.1%と、50%に達していない。米国ではシェアが90%程度。日本と同様な医療保険制度を導入しているドイツも90%台、英国は70%台、フランスやスペインは60%台だ。
吉田社長によると、2004年から黒柳徹子さんに、ジェネリック医薬品普及のためのキャラクターを務めてもらい、40-60代を中心に、薬も選択できることを広く知ってもらおうとPRを続けてきた。09年からは、黒柳さんに「くすりのあした研究所所長」として、人形も使ったアピールをしてもらった。
吉田社長は、ジェネリック医薬品について、有効成分は変えることができないので、形や色、味、添加成分はあらたな工夫を加えることができると説明。同社では製品を飲みやすくするために、さまざまな改良を加えており、黒柳さん出演のCMで人形を使ったのは、とかく薬をいやがりがちな子どもに、薬が飲みやすくなっていることを知ってもらいたかったからという。
「くすりのあした研究所所長」設立のきっかけは、同社のRACTAB(ラクタブ)技術が、2009年にグッドデザイン・ベスト100に選ばれたことだった。同技術は主薬を含有する機能性薬物粒子と口のなかですばやく溶ける速崩壊性粒子を組み合わせた錠剤で、「子どもだけでなく、高齢者にまで対応している技術」、「嚥下するスピードや薬物放出が自在に調整できる汎用性」、「広範囲な薬物対応性が高齢化を迎える次世代に、特に必要なこと」が評価された。製剤設計、製材技術にが同賞を受賞したのは初めてだったという。
2014年春には、「ワタシのセンタク。」と名づけたジェネリック医薬品のPRプロジェクトを始めた。「ジェネリック医薬品を知ってはいるが、まだ選択にはいたっていない」人を対象に、「患者自身の選択で、ジェネリック医薬品を使ってほしい」とアピールしている。
