中国の交通インフラのうち、高速鉄道、高速道路、地下鉄などの建設は「大躍進」を遂げたが、融資返済の圧力が大きく、2015年以降はメンテナンスのピークを迎えるため、巨大な金融リスクに直面すると見られる。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

 中国科学院地理科学・資源研究所は、研究報告「2011年中国の地域発展報告―金融危機の背景下の地域発展」の中で以下の見解を示した。  高速道路は10年で7倍に

 中国の高速道路は、1998年のアジア金融危機後に急速な拡張期に入った。2010年末現在、総距離は1998年の7倍を超える7.4万キロメートルに達した。報告の作成にかかわった劉衛東研究員は、「利用ニーズが一定の規模に達していない中、大規模な高速道路の建設は交通資源の無駄になっている」と語った。

 33都市が地下鉄の建設を計画  報告によると、中国全国で地下鉄建設の動きが一斉に起き、国務院は数回にわたって地下鉄建設事業の計画をやめるよう呼びかけた。2008年の世界金融危機で、GDP成長率を維持するため、再び多くの地下鉄建設事業が認可された。現在33都市が地下鉄の建設を計画している。06年は全国に10本しかなかった地下鉄路線は、09年に37本に増加し、15年には86本に増加する見通しだ。

 研究員によると、地下鉄の建設コスト、運営コストは高いため、黒字運営が可能なのは北京など少数の都市に限られ、地下鉄を建設した多くの都市で利用者が2万人を切っている。(編集担当:米原裕子)