福岡・松尾県議が自民県議団の会長を辞任へ 震災直後に「やってよかった」政治資金パーティーに批判殺到
7月28日に発生した熊本地震の直後に政治資金パーティーを開いたことについて、福岡県議会の松尾統章議員が自民党県議団の会長を辞任する意向を3日に示した。議員辞職は否定した。
28日に熊本県で最大震度7の地震が発生し、これまでに38人が死亡、8000人以上が避難所生活を余儀なくされている。問題となっているのは、当日の夜に行われた政治資金パーティーだ。
「松尾統章ビアパーティ」と称し、北九州市のホテルで開催。県政報告会とアルコールを含む飲食付きの意見交換会として行われ、500人~600人が出席。芸人による余興もあったという。地震直後の開催ということで、党内などから批判の声が寄せられていた。
さらに、松尾氏は7月30日にメディア対応した際、政治資金パーティーについて「やってよかった」と発言。火に油を注ぐ形となり、SNSなどには批判が殺到した。今月3日には、一連の問題を受けて、自民党県議団の会長職を辞任する意向を示した。一方で、議員辞職については否定している。
今回、大きな批判を浴びることになったのは、「やってよかった」と発言したことが、被災者の心情の逆なでにつながったからだ。また、議員を辞職しない意向を示したことについても、納得していない国民は多いようだ。
災害時には特に政治家の行動が厳しく監視されている。2018年に発生した西日本豪雨では、被害が出始めつつあったころ、安倍晋三首相(当時)や自民党の中堅、若手国会議員などが「赤坂自民亭」と称する飲み会を議員宿舎で開催。参加した議員の一部が自身のSNSでその様子を写真付きで公開し、批判を浴びた。
今回の問題が拡大したことについては、福岡県議会が正副議長ポストをめぐる金銭授受疑惑や海外旅行問題で荒れていることも大きく関係しているようだ。県議会に対する不信感が高まっている中での出来事だったからこそ、多くの有権者を失望させる結果となった。
