「もう音源が使えない…」STARTO社と契約満了でDOMOTOが直面する「楽曲権利問題の壁」
オーケストラが参加したワケ
7月、『DOMOTO』(旧『KinKi Kids』)のドームツアー『DOMOTO Concert 2026 〜Stay with me〜』が東京と大阪で開催された。公演では東京フィルハーモニー交響楽団とのコラボレーションが実現。壮大なオーケストラの演奏と堂本光一(47)、堂本剛(47)の歌声が観客を魅了したという。
しかし、同楽団が参加した背景には複雑な事情があったようだ――。
DOMOTOはKinKi Kidsとして1997年にCDデビュー。昨年7月22日から現在のユニット名で再出発を果たした。今年7月21日をもってSTARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所、以下STARTO社)とのエージェント契約が満了となり、今後は光一のみが個人で同社とエージェント契約を続けることとなった。2人は「僕たち自身でグループ活動のマネジメントを行っていく運びとなりました」「環境は大きく変わることとなりますが僕たちが大切にしてきた想いは何ひとつ変わりません」などと、コメントを寄せている。
「彼らにとって改名後初となるドームツアーが7月15〜16日に東京ドーム、22〜23日に京セラドーム大阪で開催されました。公演後の7月28日放送のラジオ番組『DOMOTOのどんなもんヤ!』(文化放送)に出演した光一は、今回のツアーに東京フィルハーモニー交響楽団が加わった経緯を説明。STARTO社との契約が満了することによって『音楽的な部分だとか、いろんなこと(問題)も出てくる。例えばですけど、今までのカラオケ音源はもう使えないんですね。そういった意味もありまして、東フィルさんでお願いをした』と打ち明けています」(スポーツ紙芸能記者)
バンドの演奏なら問題ないそうだが、”テレビ番組での歌唱はどうするのか″といった懸念点も発生する。テレビ局からカラオケ音源の使用を要望されても調整が必要になってくるのだ。光一は前出のラジオ番組で「今後も楽曲は歌っていきたい」と話していた。DOMOTOは独立という形になったが、変わらず過去の楽曲も歌っていくつもりなのだろう。
これらラジオでの発言を受けて、SNS上では、
〈カラオケ音源が使えないのか……。今後のことが少し心配だけど、大丈夫だよね?〉
〈音楽番組にバンドを呼べない現場だと、KinKi Kids時代の楽曲は本人でもカラオケ音源では歌えないのか〉
などと波紋が広がっている。
光一が重視する”旧ジャニの財産″
「光一は楽曲の権利問題に関して、以前にも雑誌『日経エンタテインメント!』(日経BP社)の連載で言及しています。旧ジャニーズ事務所が創業者・ジャニー喜多川氏(享年87)の性加害問題で揺れる中、『V6』の元メンバー・岡田准一(45)など、主に俳優業を中心に活動しているタレントが退所を発表した。
同誌’24年1月号で自身の契約状況について触れた光一は、『面倒なのは楽曲の権利問題なんですよね。税金も法律もからんでくるし、ましてや自作曲が多い我々のようなグループは検討事項がものすごく多くて煩雑』と、ぶっちゃけていたのです」(同前)
剛は’24年3月末で旧ジャニーズ事務所(当時は『SMILE-UP.』)を退所しているが、前述の通り、光一は個人でSTARTO社と契約を継続。今年11月には、ジュニアのメンバー6名がメイン出演し、『Hey! Say! JUMP』の薮宏太(36)、『A.B.C-Z』の戸塚祥太(39)らも出演する舞台『百鬼夜鏡』(東京・EX THEATER ARIAKE)の演出を手掛ける。同作は、現代の高校生たちが室町時代へタイムスリップし、「鬼」と出会うオリジナルストーリーだ。
「光一は旧ジャニーズ時代から培ってきた”オリジナルの舞台作品を作れる力″を大きな財産だと捉えているようです。『日経エンタテインメント!』’26年8月号の連載内で、『旧事務所が大切に育んできたこの宝物だけは、決して失ってはいけないと思うんです』などと、熱弁していました。
光一自身、24年にわたってオリジナルミュージカル『SHOCK』シリーズで座長を務めてきました。この財産を後輩たちにつなげていくために、個人でSTARTO社に残るという道を選んだのかもしれませんね」(芸能プロ幹部)
紆余曲折を経て、DOMOTOは来年7月にCDデビュー30周年を迎える。節目の年を前に、難問である楽曲の権利問題を無事に解決できるのか。
