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北海道小樽市の国道で2024年、飲酒運転の車が乗用車と正面衝突し大学院生が死亡した事故の裁判で、札幌地裁小樽支部は7月29日、危険運転致死の罪に問われている大沢亮汰被告(34)に対し、懲役4年6か月の判決を言い渡しました。

判決を受け、死亡した大学院生・田中友規さんの遺族が会見を開き、「これが(危険運転致死の)判断の基準になっていくのは、感情としては許しがたい」と心境を語りました。

判決によりますと、大沢被告は小樽市の国道で2024年9月、アルコールの影響で運転操作に支障が生じるおそれがある状態で乗用車を運転し、対向車と衝突して大学院生の田中友規さんを死亡させました。

事故当時、大沢被告の呼気からは基準値のおよそ3倍のアルコールが検出されていて、札幌市内の飲食店をはしごし、12時間以上にわたって酒を飲み歩いていたことがわかっています。

これまでの裁判で、検察は「長時間にわたり大量の飲酒をした直後に運転している」と指摘。

飲酒運転の危険性を認識していない」として懲役5年6か月を求刑していました。

札幌地裁小樽支部は7月29日の判決で、「運転を回避することは可能だったのにしなかった。刑事責任は相当に重い」としつつも、反省を示していることや前科がないことなどから、大沢被告に懲役4年6か月を言い渡しました。

会見で遺族の代理人弁護士は、「判決が1年減刑されて、全く予想外の判決が出た。今回危険運転3条の起訴で、上限が15年のところ、求刑が5年6か月と感覚的に軽いと感じていたが、判決が4年6か月で非常に驚いています。今回の裁判では1年減刑した理由がはっきり示されていない。1年も下がってしまったことで、私は控訴すべき案件だと思いますし、遺族の方々も判決の軽さに驚き震えているところです」とコメントしました。

また、田中さんの父親は「今回の量刑が5年になったとしても7年になったとしても、息子がかえってくるわけではない。遺族としては危険運転致死を重く裁いていこうという中で、量刑が軽く、これが判断の基準になっていくのは、感情としては許しがたい。感情の整理がつきにくい状況になっています」

「検察の方も警察も、過失が一段低いところから上げてくれたので努力してくれたんだと思います。今回確定するか分かりませんが、感覚的に人ひとり死んでいます。4年6か月で済むのか。親の感情ってそういうところにあって、この事件だって、あの時間に息子があの道路走っていなければ死んでなかった。たまたま通ったのが殺人鬼で、刃物を持っていたらもっと重罪です。人を殺していることにはかわりない。息子の運の悪さと、そこを通らないでくれたら良かったなという思いと、今後の危険運転致死事件の判断基準になることが本当に耐え難い」と心境を語りました。

また、田中さんの母親は「息子の尊厳がないなと感じた。加害者側の尊厳が大切にされる。保険がどうこう言っているが、到底納得できるものではない。本人は訴えられない、代わりに私たちが訴えたが、ふがいなさを感じます」

「今回の判例で、半日近く飲んで車を運転しても、刑務所に4年半入れば大丈夫なんだとなってしまう。悪い判例の中に息子の名前が残るというのが非常に腹立たしく、悔しい思いでいっぱいです。やはり4年半は短すぎると、親じゃなくてもみなさんそう感じていらっしゃるだろうと思っています。法律は抑止力も含めたものだと思っていましたが、飲酒運転への抑止には全然なっていない、撲滅には至っていないと思う」と話しました。