サントリー、「金麦」「金麦〈糖質75%オフ〉」をビール化し新たに「金麦〈豊潤〉」を発売、“デイリービール”市場創造を目指す

サントリーは、「金麦」「金麦〈糖質75%オフ(「金麦」比)〉」をビール化し、10月6日から発売する。また、“満足感のある豊かな麦のうまみ”が特長のラガービール「金麦〈豊潤〉」を10月13日から発売する。7月16日に行われた2026年酒税改正におけるビール戦略発表会では、今年10月の酒税改正に向け、「ザ・プレミアム・モルツ」や「サントリー生ビール」といったビールブランドの育成・強化とともに、「金麦」のビール化によって市場活性化を目指していく考えを示した。

「今年1月〜6月の国内酒類の販売実績では、市場全体が対前年比99%であったのに対し、当社は103%と前年を上回る販売実績を記録。ビール類については、市場全体が前年と同水準であったのに対し、当社は102%で着地した」と、サントリー 代表取締役社長 西田英一郎氏が国内酒類市場を振り返る。「当社のビール事業の今年1月〜6月の販売実績の内訳を見てみると、ビール類全体では対前年比99%と若干のマイナスではあったものの、『サントリー生ビール』が112%と大きく飛躍。ノンアルコールビールも107%と前年を上回った。『金麦』ブランドについても101%と前年と同水準をキープした」と、販売実績を発表した。

「今年の当社のビール事業の方針は、プレミアム価格帯、スタンダード価格帯、エコノミー価格帯、ノンアルコールビールテイスト飲料の4つの柱で商品を展開。今年10月に行われる酒税改正を見据えたリニューアルが奏功し、『ザ・プレミアム・モルツ』はリニューアル後の3〜6月の販売実績が対前年比109%となった他、『サントリー生ビール』はリニューアル後の購入者数が1.7倍と大きく伸長した」と、リニューアルによってビール類市場の活性化に寄与できたと目を細める。「酒税改正で新ジャンルからビール化する『金麦』ブランドにおいても、新ジャンル市場でのブランドシェアは年々増加し、35.5%にまで拡大している」と、「金麦」ブランドへの消費者からの引き合いは高まり、ブランドとしての礎は確固たるものになっていると自信を見せる。

「一方で、2023年酒税改正時に新ジャンル飲用者の酒離れ、ビール類離れが発生した。その数はビール類市場全体の約4%に相当する」と、酒税改正によってユーザー離れが発生したのだと述べる。「こうした環境変化をチャンスと捉えてきた当社は、新たな商品を投入し、市場の活性化を図ってきた」と、今年10月の酒税改定という環境変化においても、消費者のニーズを捉えた商品を展開するという。「そして、今年10月の酒税改定から『デイリービール市場』を『金麦』ブランドで創造していく」と、「金麦」をビール化し、新たな市場を生み出していくのだと意気込む。「デイリービール市場とは、6缶パックの想定価格が税別880円前後の商品を指し、『金麦』ブランドはこの価格帯で市場展開する商品となる」と、求めやすい価格設定のビールとして「金麦」ブランドを市場投入することで、ビールを毎日家庭で楽しむシーンを想定していると説明する。「デイリービール市場を創造することで、新ジャンル・発泡酒ユーザーをビール類に留まらせることが可能ではないかと考える」と、酒税改定によるビール類離れを食い止めるには、デイリービール市場を創造し、市場を活性化させていくことがキーになると語っていた。

続いて、同 常務執行役員 ブランド部門長 多田寅氏が、「金麦」ブランドのビール化および10月からの「金麦」ブランドの商品ラインアップについて説明した。「今回、『金麦』ブランドをビール化することについて消費者からは、手頃な価格帯を維持することへの驚きと共に、味わいの進化に期待する声が多数寄せられている」と、「金麦」のビール化に関心を示す消費者が多いのだと指摘する。

「ビールになった『金麦』では、支持されている価値は守りながらも、ビールらしく堂々とした佇まいのデザインとした。また中味については、飲みごたえを強化しながら、すっきりとした後味に磨きをかけることにした」と、ビール化しながらもデザインおよび中味は、これまでの「金麦」を踏襲すると解説する。「『金麦〈糖質75%オフ〉』についても、糖質75%オフの生ビールであることをわかりやすくデザインした。中味も糖質オフを感じさせない、飲みごたえとすっきりとした後味の両立を目指している」と、「金麦〈糖質75%オフ〉」においてもパッケージや中味は、これまでのものを彷彿とさせるものになっていると訴えた。

「そして新たに10月13日から『金麦〈豊潤〉』を発売する。この背景としては、エコノミーユーザーの嗜好は、飲みやすさ重視派、コク・飲みごたえ重視派、機能重視派にわかれる。この中で、コク・飲みごたえ重視派は、1日頑張った自分を労うために、ビールは欠かせないという思いが強いからこそ、価格に見合った価値を強く意識する傾向にある。そこで、1日を締めくくるのにふさわしい満足感のある飲みごたえと、『金麦』らしいすっきりとした後味を両立したデイリービールを実現することで、日々の家時間を豊かにしたいという想いから、『金麦〈豊潤〉』を開発した」と、〈豊潤〉を発売するに至った経緯について紹介する。「パッケージデザインは、麦の豊かな味わいを直感的に感じられる製品名『豊潤』を明記し、1日の締めくくりにふさわしい本格感を演出するべく、グラファイトグレー(黒鉛色)を採用した。生ビールの文字を中央に配置し、ビール区分をわかりやすくした。つくりのこだわりとして、贅沢麦芽、天然水仕込みを記載している」とのこと。「中味については、豊かな麦の味わいとすっきりとした後味が楽しめる」と、飲み飽きずに確かな満足感を得られる味わいに仕上げたのだと強調した。「つくりのこだわりについても、ダイヤモンド麦芽を使用。ダブルデコクションの仕込としており、銅炊き仕込も採用している」と、麦の豊かな味わいを余すことなく引き出す、こだわりの製法になっていると教えてくれた。

「『金麦』がビール化することで、最大規模の複層展開によるプロモーションを実施する」と、「金麦」のビール化を盛り上げていく。「8月から9月は既存商品のパッケージに事前告知を行い、10月6日の発売においても告知を表記したパッケージで展開する」と、「金麦」がビール化したことを伝えていくという。「また、ビールになった樽生の『金麦』を一足早く楽しめるイベントも開催した」と、先行体験イベントも実施。「花火特等席の当選者に樽生の『金麦』を先行提供する」と、全国8エリアの花火大会で行うと発表した。「宣伝広告については、新商品〈豊潤〉に新メッセンジャーを迎え、大々的に広告を出稿。『金麦』のビール化の志を伝える交通広告も展開する」と、様々なコミュニケーションを通じて、広く「金麦」のビール化を訴求していく考えを示した。

「金麦」「同〈糖質75%オフ〉」は、従来に比べて麦芽比率を高め、ビール製法へと変更する。「金麦」「同〈糖質75%オフ〉」いずれも、好評を得ている中味の骨格はそのまま、麦のうまみ・飲みごたえを強化するとともに、澄んだ後味を感じられる生ビールに仕上げた。
「同〈豊潤〉」は、ダイヤモンド麦芽の一部使用、ダブルデコクション製法、銅炊き仕込により麦の豊かな味わいを余すことなく引き出しながら、すっきりとした後味と両立し、確かな満足感が得られる中味に仕上げている。
パッケージについては、中央に配したロゴ、「生ビール」の文言により、ビールらしい堂々とした佇まいを目指した。
[小売価格]設定なし
[発売日]
金麦:10月6日(火)
金麦〈糖質75%オフ〉:10月6日(火)
金麦〈豊潤〉:10月13日(火)
※「金麦」は、飲食店向けに樽生(10L、15L、20L)を10月27日(火)から発売予定
サントリー=https://www.suntory.co.jp
