「ヨーロッパ移住はお金持ちだけ」と思っていました。しかしポルトガルなら日本と同程度の生活費で暮らせると聞いたのですが、本当なのでしょうか?

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ヨーロッパ移住と聞くと、物価が高く、お金持ちだけが実現できる暮らしというイメージを持つ人も多いでしょう。しかし、ポルトガルはヨーロッパの中では比較的生活費を抑えやすい国として知られています。   では、本当に日本と同程度の生活費で暮らせるのでしょうか。結論から言えば、住む都市と暮らし方を選べば可能性はありますが、リスボン中心部など人気エリアでは想像以上に費用がかかります。

ポルトガルは欧州の中では生活費を抑えやすい

ポルトガルは、西ヨーロッパの中では比較的生活費を抑えやすい国とされています。温暖な気候、治安の良さ、海や歴史的な街並み、食事の魅力から、退職者やリモートワーカーの移住先として人気があります。
日本と比べた場合、外食や食材、公共交通機関、地方都市の家賃は、暮らし方によっては同程度か、やや安く感じることがあります。特に、リスボンやポルトの中心部を避け、郊外や中規模都市を選べば、家賃を抑えやすくなります。
一方で、ポルトガル全体が安いわけではありません。近年は外国人移住者や観光客の増加により、リスボンやポルト、アルガルヴェなど人気エリアの家賃が上がっています。現地の給与水準から見ると、住宅費の負担はかなり重くなっている地域もあります。
つまり、「ポルトガルならどこでも安い」というより、「都市を選べば日本と同程度の生活費で暮らせる可能性がある」と考えるのが現実的です。

家賃と医療保険で生活費は大きく変わる

ポルトガル移住で最も大きな支出になりやすいのが家賃です。
リスボン中心部や観光地に近いエリアでは、家賃が高くなりやすく、日本の地方都市より高く感じることもあります。一方で、少し郊外に出る、地方都市を選ぶ、広さや築年数にこだわりすぎないといった工夫をすれば、生活費を抑えやすくなります。
次に重要なのが医療費と保険です。ポルトガルには公的医療制度がありますが、移住者がすぐに日本と同じ感覚で利用できるとは限りません。ビザの取得や滞在条件によっては、民間医療保険への加入が必要になる場合があります。
高齢で移住する場合、保険料が高くなったり、持病が補償対象外になったりすることがあります。医療費を甘く見積もると、老後資金を大きく減らす原因になります。
また、為替も重要です。日本円の年金や貯蓄で生活する場合、円安になると現地で使えるお金が減ります。日本と同程度の生活費で暮らせると思っていても、為替次第で負担感が変わります。

日本と同程度にするには暮らし方の調整が必要

ポルトガルで日本と同程度の生活費を目指すなら、暮らし方を調整する必要があります。
まず、住む場所です。リスボン中心部にこだわると、家賃が大きく上がります。郊外や中規模都市、内陸部を選べば、家賃を抑えながら落ち着いた暮らしがしやすくなります。
次に、移動手段です。都市部なら公共交通機関で生活できる場所もありますが、地方では車が必要になる場合があります。車を持てば、購入費、保険、燃料費、整備費が加わります。
食費は、自炊中心なら抑えやすい一方で、日本食材や外食を頻繁に利用すると高くなります。日本の調味料や米、冷凍食品などは輸入品になるため、日常的に使うと支出が増えます。
また、ビザの条件も確認が必要です。ポルトガルには年金生活者やリモートワーカー向けの滞在制度がありますが、必要な収入証明、保険、住居証明などが求められることがあります。制度は変わることがあるため、移住前に大使館や専門家に確認しましょう。

まとめ

ポルトガルは、ヨーロッパの中では比較的生活費を抑えやすい国です。住む場所と暮らし方を選べば、日本と同程度の生活費で暮らせる可能性はあります。
ただし、リスボンやポルト、アルガルヴェなど人気エリアでは家賃が上がっており、「安いヨーロッパ」というイメージだけで移住を決めるのは危険です。家賃、医療保険、為替、ビザ費用、車の有無によって生活費は大きく変わります。
日本と同程度の生活費に抑えるには、郊外や地方都市を選ぶ、自炊を増やす、公共交通機関を活用する、日本食材に頼りすぎないなどの工夫が必要です。
ポルトガル移住はお金持ちだけの選択肢ではありません。しかし、十分な下調べと資金計画は欠かせません。まずは短期滞在で実際の家賃や買い物、医療環境を確認し、自分の年金や貯蓄で無理なく暮らせるかを試してから判断すると安心です。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー