初めて対戦したメッシとヤマル。(C)Getty Images

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 ニュージャージーの地に、フットボールの過去と現在、そして最も近い未来が交錯した。リオネル・メッシとラミネ・ヤマル。この二人が顔を合わせたのは、歴史とフットボールが深く絡み合うアルゼンチンとスペインという二国の間で争われる、ワールドカップ決勝の舞台だった。

 この一戦は楽観的なシナリオライターが書いたかのようだった。39歳の選手が長寿の常識に挑み、圧倒的なコンディションで大会に臨んだ。メッシは最後の瞬間まで出場を公言しなかった。自身のキャリアが与えてくれた権利に甘んじて最高峰の舞台を消化試合にするつもりはなく、トップレベルで戦えるかを確かめたかった。彼は名誉ゲストではなく、8ゴール・4アシストを記録してアルゼンチンを牽引した。

 メッシとヤマルの物語は奇妙な縁で結ばれている。ピッチ外では異なり、ピッチ内では酷似する二人はバルセロナの下部組織ラ・マシアの出身者である。2021年にメッシが涙とともに去った後、希望を失ったそのクラブで、10番を継承する後継者としてその空白を埋めたのがヤマルだった。

 ニュージャージーは二人の3枚目の写真の目撃者となった。1枚目は2007年、『SPORT』のチャリティカレンダーの撮影だった。人見知りしながらも撮影に応じたメッシが、生後6か月のヤマルと一緒に浴槽に入る姿が収められた。この写真はヤマルの台頭とともに大きな話題を呼んだ。

 2枚目は2017年の写真だ。アルゼンチン戦のスペインの先発メンバーのうち4人がカンテラ時代にメッシと写真を撮っていたが、ヤマルもシウタ・エスポルティバ・ジョアン・ガンペールでツーショットを頼んだ。

 そして3枚目の写真こそ、今大会で誰もが待ち望んだものだった。ともにアディダスのスポンサーを受けながら、同じ広告の映像に収まるだけで、SNSでフォローし合うこともなかった二人がついにピッチ上で相まみえた。
 
 試合前の整列時、世界が望んだ光景が実現した。二人は微笑みを交わした。しかし、最後に笑ったのはヤマルだった。試合終了直後の抱擁は、一つの時代の終焉と新たな時代の幕開けを象徴していた。

 二人の並行する物語は、対照的な結末を迎えた。年下のチームメイトのサポート役に留まると見られていたメッシは、アルゼンチンの唯一無二の軸となった。だが、彼が輝くのはチームがボールを保持している時だけだ。スペインを前に、スカローニ率いるチームはボールに触ることすらままならなかった。

 ヤマルは自らの光でワールドカップを灯すことを望んでいた。ピッチ外では、ニューヨーク中心部のタイムズスクエアの看板でメッシと並び立つ存在までになった。しかし今大会は終わってみればヤマルの大会ではなく、スペインの大会となった。チーム全体の力が個の総和以上であることを証明したことこそが、このスペインの勝因だった。

 ともあれ、ヤマルのための筋書きは完璧だった。新時代の旗手が10代での世界制覇というペレの記録に並んだ夜、メッシからニ度目の頂点を阻んだ。

取材・文●ファン・I・イリゴジェン(エル・パイス紙スペイン代表番)
翻訳●下村正幸

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