東広島市で起きた殺人放火事件 殺害された男性の義理のおい再逮捕
2026年2月、広島県東広島市で起きた殺人放火事件で、殺害された男性の義理のおいが事件を主導したとして再逮捕されました。
車に乗り込むこの男…。先月、強盗殺人の疑いで逮捕された、倉本幹太容疑者・29歳。
逮捕から二十日あまりがたった17日。
■広島県警 岡粼 玲史 刑事部長
「東広島市黒瀬春日野において発生した住居侵入、殺人、殺人未遂現住建造物等放火事件につき本日被疑者を通常逮捕しました。」
2つの殺人事件で逮捕された倉本容疑者…。事件の発端はことし2月でした。閑静な住宅街で未明におきた火災。裏庭ではこの家に住む会社役員・川本健一さんが首を刃物で複数回刺され殺害された状態で見つかりました。炎が上がる自宅から逃げ出した川本さんの妻は近所の人に助けを求めたといいます。
■現場付近の住民
「女性が血まみれで、頭部から血を流している状態で玄関にいて『助けてください』と。『強盗に襲われました』と。」
別の近隣住民は、犯人像も語っていました。
■現場付近の住民
「(犯人は)マスクはしていた。もみ合っている時にマスクがずれて顔を見たと言っていた。20代くらいとは言っていた。」
捜査関係者によると、川本さんの妻はほかにも「自宅にあった包丁を使って脅された。『2階に上がれ』と言われ、灯油を撒かれて火をつけられた」などと話していたことも分かっています。
警察は現場付近を一斉捜索するなど犯人の行方を追っていたところ、倉本容疑者とその知人が捜査線上に浮上します。
そして、事件から2か月あまり…
■永嶋 凜子記者
「遺体は山間にある会社の敷地内から見つかりました。あちらのブルーシートの奥で遺体が見つかったものとみられます。」
東広島市の事件について三原市にある会社の敷地を捜索したところ、地中から見つかったのは倉本容疑者の知人で共犯関係にあるとされる徳田雅希容疑者でした。
警察によると倉本容疑者は徳田容疑者が穴の中にいる時に、大量の土砂をかけ、生き埋めにして窒息死させた上、借りていた700万円の返済を逃れようとしたとして6月、倉本容疑者を逮捕・送検しています。
川本さん殺害の共犯関係にあった徳田容疑者を口封じのため殺害したとみられています。関係者によると、2人は中学生の頃からの知り合いでしたが、事件前にある問題が。
■2人を知る人物
「元々お金でトラブルがあったというのは聞きました。」
さらに、川本さんが殺害された3日後、倉本容疑者は、別の知人にこんな相談をしていました。
■ 倉本容疑者のLINEやりとり
「寝れんけ、睡眠薬ちょーだい。」
さらに別の日にも…
■倉本容疑者のLINEやりとり
「睡眠薬余っとる~?」
倉本容疑者とはどんな人物だったのか…。
■倉本容疑者を知る人物
「その場しのぎばかりですね。」
「この人にはこう言って、違う人にはこう言って、全員に違うことを言います。」
倉本容疑者は川本さんが経営するリフォーム会社の従業員で川本さんの妻の甥でもありました。複数の関係者によると、社長候補と期待されていました。川本さんと共通の趣味を持つなど良好な関係を築いていたという2人に何があったのか。
倉本容疑者は、取引先から金をだまし取ったとして詐欺の疑いで逮捕。その後も別の詐欺や働いていた川本さんの会社から横領したなどとして逮捕・起訴されています。
さらに、捜査関係者によると、倉本容疑者はギャンブルでおよそ8000万円の損失があったことも分かっています。
多くの金銭トラブルを抱えていた倉本容疑者。事件直後の倉本容疑者の様子を共通の知人から聞いた人は。
■倉本容疑者の様子を知る人物
「共通の同級生に連絡したら(事件の日の)16日の午前中に社長死んだよって適当な感じだったらしいけど。どういう状況かと聞いたら『首めった刺しだった』と幹太の口から共通の同級生は聞いて。」
その後も進む警察の捜査。捜査関係者によると、警察は6月、竹原市沿岸の海を捜索し、凶器とみられる刃物を押収。2人のうちどちらかが証拠隠滅を図った可能性もあるとみて捜査しています。
川本さん殺害からおよそ5か月。容疑者逮捕を受けて、現場付近の住民は。
■現場付近の住民
「犯人が捕まるまでは特に夜は不安でたまりませんでした。」
「いつ襲われるかわからないと思い鍵をいつも鍵はかけていたので ちょっと安心した。」
警察の調べに対し倉本容疑者は「私ではありません」と容疑を否認しています。警察は、倉本容疑者が川本さんを殺害する計画を企て徳田容疑者が実行役だったとみており、徳田容疑者を被疑者死亡のまま殺人などの疑いで書類送検する方針です。警察は、2つの殺人事件の全容解明のため捜査を進めています。
【2026年7月17日 放送】

