女性管理職の増加へ 活躍支援する新たな取り組み【わたしらしく生きるプロジェクト】
“わたしらしく生きるプロジェクト”、広島テレビの塚原美緒記者が伝えます。
女性のキャリア形成について考えます。広島の企業の女性管理職の割合は、広島県の調査によると16.6%ということで男性に比べると、だいぶ少ないです。そんな中、広島のある企業が女性リーダーの育成に取り組んでいるということで取材しました。
訪れたのは、東広島市に本社を置くダイキョーニシカワです。自動車部品を製造しています。
「こちらの会社は製造業とあって、女性社員の比率が全体の1割程度と低いんですが、そんな中で管理職を前向きに検討している女性がいらっしゃるということなんです。」
入社18年目の佐々木奈津子さんです。労務管理やシステム導入業務を経て、今は秘書業務を担う佐々木さんを上司も評価しています。
■ダイキョーニシカワ 西井 康高 製造統括部長
「関係部署に対してのお願いなども的確にできるので、非常に管理職として向いてると思います。どんどん幹部社員になってほしい存在です。」
しかし、佐々木さんは、もともと管理職を前向きに捉えていませんでした。7歳と3歳の子どもを育てながら、時短勤務で働く中で不安を感じていたためです。
■ダイキョーニシカワ 佐々木 奈津子 さん
「長時間労働で働かれている管理職の方が多くて、仕事と家庭の両立が一番の不安ではありますね。」
会社も10年ほど前から女性が活躍できる環境づくりを進めてきましたが、管理職に占める女性の割合は4.6%。女性リーダーの育成が課題となっていました。
そこで新たに導入したのが、他の会社で活躍する女性管理職との面談の機会です。利用したのはベネッセが提供する「withbatons(ウィズバトンズ)」というサービス。
全国約1400人の女性経営者や管理職などの中から事前質問への回答を元に、AIがマッチングした6人とオンライン面談ができるというものです。
■ベネッセコーポレーション withbatons事業責任者 白井 あれい さん
「(女性リーダーのモデルが)自分の近くにはいなかったとしても、そういった人たちの話を聞くことで自分の道を定めるであるとか、(女性社員の)自己効力感が低いというところに、特にフォーカスを当てて作ったのがこちらのメンタリングサービスになっています。」
この日の面談の相手は東京で働く女性管理職です。佐々木さんと同じく子育てをしています。
■佐々木さんの面談相手 きょうこ さん
「長時間労働・残業などが心配というところだったんですけど、そうじゃないスタイルを作っていくのも、新しい特に女性の管理職の一つ求められるところなのかなとも思う。仕事の設計ができる立場になるところは面白いですし、ぜひそこで力を発揮してみてほしい。」
■ダイキョーニシカワ 佐々木 奈津子 さん
「言われて、はっと気づくようなところもありました。(管理職の)プラスの部分も教えていただいて、少し自分の中でも具体的にイメージできるようになってきました。」
社員30人が面談を受けたところキャリアに前向きな社員が増え、7月、新たに1人の女性が管理職に昇進しました。
佐々木さんも今、将来的には管理職を視野に入れながら、誰もが自分らしく働ける職場作りに貢献したいと考えています。
■ダイキョーニシカワ 佐々木 奈津子 さん
「性別も年齢も関係なく、皆さんが自分らしく働けるような会社にしていきたいと思っています。」
今回の佐々木さんのケースで見ていきます。
元々は、管理職はみんな長時間労働というケースしか知らなかったことから「管理職は無理」と考えていましたが、面談を通して「働き方を自分らしくザインして働く管理職」に出会ったことで選択肢が広がり、「自分もできるかもしれない」と考え方が前向きに変わったということです。
今回、面談を受けた30人に“キャリア形成における見通し”について聞いたところ、面談前は「見通しが立っている」と答えた人が7%でしたが、面談後には82%と大きく上昇しました。
女性のキャリア形成には会社の仕組み作り、そして、誰かの経験を聞いて自分の選択肢を広げるきっかけ作りも大切なのかもしれません。
【テレビ派 2026年7月15日 放送】

