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狙うはEVの破壊的な変革者か?

過度に独創的なスタイリングは、概して市場の支持を集めにくい。またワンボックスの商用車は、単調な四角いカタチが当たり前で、疑問を感じる人は多くなかった。実用至上主義で、沢山のモノが運べ、頑丈なら良いとされてきたといえる。

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しかしバッテリーEVへの変革期に、韓国のキアは大胆な挑戦へ打って出た。同社による、欧州での商用バン市場への参入は、予想外の動きといえた。しかも、驚くほど斬新なスタイリングを採用してきた。


キアEV5(英国仕様)

テスラのように、キアはEVの破壊的な変革者を目指しているのかもしれない。ただし、独自の急速充電ネットワークで顧客を誘惑するのではなく、もっとクルマとしてベーシックな手法で。

巧妙なパッケージングで車内空間は同等

PV5で注目すべきは、見た目だけではない。プラットフォームは、キアが擁する他のEVと同じもので、乗り心地に優れ、乗用車のように運転しやすい。技術共有で低価格化も叶え、電動の商用車としてコストパフォーマンスは抜群に良い。

従来のワンボックス・モデルと比較すると、全長はやや短い。それでも、自由度の高いパワートレインを活かし、巧妙なパッケージングで車内空間は同等に広い。


キアEV5(韓国仕様)

駆動用モーターの最高出力は163psあり、バッテリーの容量はロングレンジ版なら71.2kWh。英国では、電動商用車の選択肢は増えつつあるが、航続距離がライバルより長いことも強みといえる。

今後しばらく同クラスで最も賢明な選択肢

英国価格は、ベーシックなバン仕様で2万3000ポンド(約483万円)を切る。乗用仕様のワゴンもあり、そちらは3万ポンド(約630万円)前後に設定され、フォルクスワーゲンID.バズの半額近い。車いす対応の福祉仕様や、3列7シーター版も登場予定にある。

今後しばらく、PV5は電気で走る商用バンを求める英国人にとって、最も賢明な選択肢になることは間違いないだろう。個性的な電動ミニバンを欲するファミリー層にとっても、有力な候補になるはず。もちろん、AUTOCARの評価も高い。


キアEV5 カーゴ(韓国仕様)