阪神・村上頌樹 愛妻の支えに感謝…自身へ腹を立て帰宅しても手料理と優しい励ましの言葉が癒やしに
◇セ・リーグ 阪神6―4広島(2026年7月5日 甲子園)
前回登板の悔しさを晴らすリベンジ星だ。阪神・村上は6回5安打1失点、4奪三振の力投で今季7勝目。雨脚が強まる場面もあったが、粘りに粘った。
「粘り強く投げたのが良かったかなと思います」
立ち上がりこそ苦しんだが、すぐさま立て直した。初回から大盛に右前打を浴びるなど、2死二塁のピンチを背負うと、坂倉に適時打を浴びて先制点を許した。それでも、2回以降は走者を背負いながらも無失点投球。マウンドがぬかるみ、足元の悪いコンディションの中でも、きっちり試合をつくった。
前回登板と同じ床田との投げ合い。6月27日の広島戦は7回1/3を3失点と粘投するも、自身の広島戦連勝は5でストップした。悔しさを胸に臨んだマウンドで雪辱を果たし、広島戦は中日と並んでカード別最多の11勝に到達した。「粘り強く投げていけば勝ちにつながるかなと思っていた」とうなずいた。
いつもは温厚な右腕が、めずらしく感情をあらわにした試合があった。5月1日の巨人戦は5回5失点で降板。今季15登板のうち唯一クオリティースタート(QS=6回以上、自責点3以下)に失敗した。
「あの時はやばかった。家に帰っても全然言葉を発しなかったし、たぶん今年一番イライラしていた」
思うような投球ができず、自分自身へのいら立ちが抑えきれなかった。自宅に帰っても、しばらくの間は愛妻とも言葉を交わさず。それでも、食卓に並んだ手料理と優しい励ましの言葉が少しずつ心をほぐしていった。
「ずっと気をつかいながら、声をかけてくれていた。あの日は本当に申し訳なかった。ご飯を食べてからは少しずつ元気が出ましたし、いつも受け止めてくれるので本当に感謝です」
そう言って、少し照れくさそうに笑った右腕。どんな時も優しく寄り添ってくれる存在がいるからこそ、再び前を向くことができる。 (山手 あかり)
【広島戦通算11勝目】○…村上(神)が今季7勝目。広島戦通算11勝目(9敗)で、カード別では中日戦に並ぶ最多勝とした。床田(広)とは前回広島戦登板の6月27日から2試合連続、今季3度目、通算10度目のマッチアップ。村上は10試合すべて責任投手で6勝4敗。甲子園で勝ったのは24年4月9日以来3年ぶり3度目。
【4年連続100イニング】○…この日6回を投げて今季103回1/3とし、23年から4年連続100イニング投球を達成。阪神投手では西勇の移籍初年度19年から24年までの6年連続以来。生え抜きでは青柳の19年から23年の5年連続以来。今季82回1/3の才木も100イニング到達で23年から4年連続になる。

