練習するブラジル代表選手ら(27日)=ロイター

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 サッカー・ワールドカップ(W杯)北中米3か国大会で、日本代表(世界ランキング18位、11日時点)は29日正午(日本時間30日午前2時)から、米ヒューストンで優勝最多5度を誇るブラジル(同6位)との決勝トーナメント1回戦に臨む。

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 ブラジルは強い。ただ相手の隙を突くのがうまい一方で、隙を突かれる傾向もある。

 過去のW杯でもカウンターや自陣でのボールロストから失点するなど、同じようなやられ方をしている。日本が勝った昨年の親善試合で、南野(モナコ)が相手DFからボールを奪って決めたゴールが分かりやすい例だ。今大会も1次リーグではそういった隙が散見された。

 どこを狙うべきか。センターバックのマガリャンイス(アーセナル)は、クロスへの対応が得意ではなさそうだ。サイドからのボールに対し、相手に前に入られてしまうシーンがよく見られる。

 そこを突けるのが、上田(フェイエノールト)だ。素早い動き出しで相手の前に入り、体の強さを生かして押さえ込みながら、先にボールに触れる。自分でシュートを打ってもいいし、潰れ役になってもチャンスになる。

 ブラジルは攻撃が注目されがちだが、守備の能力も高い。最終ラインの4人とボランチ2人の6人で中央を固める守備ブロックは簡単に崩せない。逆に言えば、サイドにはスペースが生まれ、守備の強度も落ちる。外に起点ができた時、中央に切り込むよりも縦に突破し、GKとDFの間に速いクロスを送りたい。

 ブラジルは何もないところから得点を生み出せる数少ないチーム。一人をケアしてもタレントが多く、ここぞという時の勢いはすさまじい。試合はブラジルがボールを持ち、日本が守る展開が確実に多くなる。1失点は覚悟し、いかに2点目を与えないか。相手のやりたいことをやらせない粘り強い守備を続けながら、一瞬の隙を突くか、突かれるかの勝負になる。

 決勝トーナメントでは、球際での争いなどワンプレーが敗退につながる可能性がある。ここからは全く違う戦いだ。最高の舞台で最高の相手と真剣勝負ができるのは、選手にとって大きなモチベーションになる。親善試合とはいえ、日本に敗れているブラジルはやりづらさもあるはず。非常に見応えのある試合が期待できる。