台風の影響でダイヤが乱れ、乗客で混雑するJR熱海駅(27日、静岡県熱海市で)=大原一郎撮影

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 台風7号は27日午後、東海や関東付近を通過し、静岡県や千葉県、東京・伊豆諸島などに一時、危険な場所からの避難が必要なレベル4の「土砂災害危険警報」が発表された。

 台風8号、7号と二つの台風が相次いで接近したことで、避難指示が2回にわたって出た自治体もあり、住民らは疲労の色をにじませた。

 台風8号の接近に備え、千葉県鴨川市は26日午後6時、避難所を8か所開設した。気象庁がレベル4の警報を発表したため、翌27日午前5時過ぎに1万2160世帯、2万2489人を対象に避難指示を出した。その後、警報のレベルが下がったことを受け、午前8時半頃に避難指示を解除。7号の接近で警報レベルが再び上がり、午後2時半頃、再度避難指示を発令した。

 26日夜から中学校に避難した女性(86)は「自宅の裏が山なので土砂崩れが起きないか心配。今月初めにも台風で避難した。今年は何回避難することになるのだろう」と不安げに語っていた。

 静岡県下田市も2回にわたって市内全域の1万106世帯、1万8560人に避難指示を出した。妻と避難所に身を寄せた男性(77)は「行ったり来たりで疲れた」とこぼす。1回目の避難指示で避難所に向かったが、道路に土砂が流出していたため断念し、自宅に戻った。再び避難指示が出たため自宅を出たところ、土砂が撤去されていたため、今度は避難所にたどり着けたという。

 伊豆諸島の大島町では、午前中に避難所を9か所に開設。計64人が身を寄せた。

 西日本では、土砂崩れなどの被害が相次いだ。

 山口県平生(ひらお)町の山あいでは26日夜、民家に土砂が流れ込み、70歳代の男性が行方不明になった。県が27日未明に陸上自衛隊に災害派遣要請し、早朝から自衛隊や消防、警察などが約110人態勢で捜索。27日午後3時45分頃、民家の1階部分から男性が心肺停止の状態で見つかり、病院で死亡が確認された。消防によると、男性は家族5人暮らしで、女性2人が重傷、別の男性1人も軽傷を負った。

 亡くなった男性と付き合いがあった近所の男性(96)は「面倒見の良い人で、屋根瓦の修理に協力してもらったこともある。大変ショックでつらい」と肩を落とした。