YouTubeチャンネル「守鍬 刈雄のお暇なら映画でも」が、「映画の先行上映のカラクリ #マイケル」を公開した。映画『マイケル』のIMAX限定先行上映を例に挙げながら、映画会社が先行上映を行う本当の目的と巧妙な興行戦略について解説している。

映画を公開するにあたり、映画会社にとって最も重要なのは公開初週の動員数である。「初登場1位」や「興行収入何億円突破」といった初週の実績そのものが最大の宣伝となり、観るか迷っている層を劇場へ向かわせる引き金になる。そのため配給会社は、公開前からいかに話題を作るかに注力しており、そこで活用されるのが先行上映である。

動画では、先行上映の具体的な目的が複数挙げられている。一つ目は口コミの形成だ。熱心なファンが先行上映に足を運び、「想像以上に良かった」「ライブシーンが凄かった」などの感想をいち早くSNSに投稿する。実際の口コミは、テレビCMやネット広告よりも信用されやすく、強力な宣伝効果をもたらすと説明している。

二つ目は、興行収入の先取りである。一般的に、先行上映で得られた興行収入は本公開初週の数字に上乗せされる仕組みになっている。「実質2週間分が初週の興収として計上できる」ため、公開初週の数字をより大きく見せることが可能になる。さらに、先行上映をIMAXに限定することで、観客に「IMAXで観るべき」と思わせ、単価の高いチケットの売上を見込めるという作戦も明かされた。

三つ目は、イベント化による話題の最大化だ。ただ映画を公開するだけでは観客が集まりにくいため、「世界最速」「IMAX先行」といった付加価値をつけて映画そのものをイベント化し、ファンの参加意欲を煽っている。

動画では、先行上映とは口コミを作り、売上を先に積み上げ、話題を最大化させるための戦略であると結論付けている。「先行上映という言葉を見かけたら、映画会社が本気でヒットさせようとしている証拠」だと締めくくられた。単なるファンサービスにとどまらない、計算し尽くされた映画ビジネスの裏側がよくわかる内容となっている。