右肩上がりの「キャンピングカー」需要だが…[画像はイメージです]

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大人気ベース車「ハイエース」が供給不足に

 2026年1月30日、日本&アジア最大級となるキャンピングカーの祭典「ジャパンキャンピングカーショー(JCCS)2026」が、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開幕の日を迎えました。

 開催期間は2月2日までの4日間で、年明けに同じ会場で開催された「東京オートサロン2026」よりも1日長い日程になっています。

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 今回のJCCS2026のテーマは、「Go RVing - キャンピングカーで人生を楽しもう!」。日本全国の人気ビルダーが一同に介し、出展台数は452台を数えています。

 また、アウトドアギア/キャンプ用品/車中泊グッズなどに加え、キャンプ飯にも合いそうな魅惑のグルメも展開され、“キャンピングカーがある暮らし”をリアルにイメージさせてくれます。

 コロナ禍をきっかけとしたキャンプブームは一段落した空気感もある昨今ですが、その最前線や現場はまだまだ熱を帯びています。そう、キャンプは一過性のブームというステージを超え、すでに“文化”として定着しているのです。

 実際、キャンピングカーの市場規模は917億円と大きく、国内の保有台数も右肩上がりの増加を続けていて、2025年時点で17万3000台に達しています。

 国内キャンピングカー事業者などによる業界団体で、今回のJCCS2026を主催する日本RV協会(JRVA)が発表した「年次報告書2025」によると、2025年に生産されたキャンピングカーは7727台だったと報告しています。

 ただしこれは、前年(9559台)比81%に留まっています。

 その理由について、日本RV協会は「ベース車の供給不足や資材価格の高騰といった外部環境の影響によるもの」と説明します。

 なかでも、ワンボックスバンなどをベースとした「バンコン」と呼ばれるクラスは、約29%減となっているといいます。

 実際、会場のとあるキャンピングカービルダーに聞いたところ、「おかげさまでお客様からのオーダーは続いているのですが、(トヨタ)ハイエースの供給不足が続いていて、非常に厳しい状況です」と頭を抱えていました。

 ハイエースは、長きにわたって根強い人気を集めるロングセラーで、キャンピングカーのベース車としても特に定番人気の1台となっています。

 しかしかつてのコロナ禍での生産遅れの影響がいまも尾を引き、いまだ供給が追い付いていないようです。

 以前の取材で、首都圏のトヨタディーラーに話を聞いたところ、「受注停止の期間が長く続いたこともあってオーダー待ちの列が続き、ここ数年常にお客様をお待たせしている状況です」と話していました。

 前述のキャンピングカービルダーは、「ベース車を日産『キャラバン』や『NV200バネット』、あるいは(輸入車の)フィアット『デュカト』など別モデルへ切り替えるキャンピングカービルダーも多い」と説明しますが、一方で定番のハイエースを求めるユーザーも少なくなく、悩ましい状況が続いているようです。

 そんな中で、勢いが続いているのは、軽バンをベースにカスタマイズを施した“軽キャン”です。

 子どもが独立したご夫婦やソロキャンパーなどから支持され、前出の年次報告書2025でも、軽キャンの売れ行きは順調だとしています。

 特に8ナンバー(軽キャンピングカー)登録の軽キャンは前年比50%増の伸びをみせており、4ナンバー・5ナンバーの軽キャンとあわせると、国内キャンピングカー全生産台数の15%以上を占めているほどとなっています。

 軽キャンのメリットは、普段の生活との両立/日常&旅先での駐車スペース/比較的リーズナブルなランニングコストなどが挙げられます。

 一方のデメリットは、架装や積載によって重量を増したボディに対し、よりパワー不足を感じる動力性能や高速での巡行性能になるでしょう。

 とはいえ、「急ぐ旅でもない」と考える方にとっては、そこまで大きな問題ではないのかもしれません。

 一方、安心で気軽な“車中泊”をバックアップする周辺環境の整備も、静かに確実に進んでいます。

 日本RV協会が認定する「RVパーク」は、2025年12月の時点で全国589施設に到達しているほか、ローソンの駐車場を活用したRVパークの実証実験も行われています。

 ちなみにJCCS2026会場では、「第3回 RVパークアワード」の授賞式が開催され、一般ユーザーの投票によって選出されたRVパークの1位〜10位が発表されました。

 栄えある1位は「RVパーク VISON(三重県多気郡多紀町)」が獲得し、「RVパーク Annex道志(山梨県南都留郡道志村)」、「那須塩原ニワトコRVパーク(栃木県那須塩原市)」がそれに続いています。

愛犬家たちからの支持もアツい「ジャパンキャンピングカーショー」

 初日から大いに盛り上がりを見せていたJCCS2026の会場は、他のクルマイベントとは一線を画している点も印象的です。

 そのひとつは、展示はもちろん、購入を前提とした商談が盛んなことです。

 普段は遠方を拠点とするビルダーも少なくないため、話を直接聞くことができる貴重な機会になっているようです。

愛犬連れの来場者も多く盛況な「ジャパンキャンピングカーショー2026」会場

 その一方、出展モデルやアイテムが非常に多岐にわたっているため、公式サイトなどを事前にチェックして“目星”を付けておいた方が、より効率的に回れるかもしれません。

 驚いたのは、ワンちゃん連れのゲストが予想以上に多いことです。

 ペット同伴の場合は、ペットケア費用として1頭500円/2頭以上1000円が別途必要ですが、リードを着用してお散歩しながら見学することもできます。おかげさまで犬好きの筆者(のぐち まさひろ)は、かなり癒される空間&時間を楽しませていただきました。

 その他、グルメコーナーには、目移りするほど魅惑的なメニューが揃っています。悩みに悩んだ末にチョイスした「僕の麻婆豆腐」さんの「羊肉のマーボードウフ丼」は、控えめにいって最高でした。

 そして、会場をぐるぐると回っているうちに、それに比例して“夢”が広がっていき、自分にとっての“理想のキャンピングカー像”もリアルに描けるようになっていました。

 冒頭にも書いた通り、JCCS2026の開催期間は2月2日まで。お天気の良い日が続きそうなので、ぜひ会場まで足を運んでみてはいかがでしょう。