脳科学者の茂木健一郎氏が、自身のYouTubeチャンネルで公開した映像「#旅ラン 北海道、札幌、大通公園で人間の記憶と経験のふしぎさに出会う」にて、札幌市内をランニングしながら、記憶と偶然について独自の視点を語った。同氏は「今、朝7時までよく晴れていて、ちょっと涼しい」と札幌の爽やかな朝を実況。この日は札幌での“旅ラン”を、滞在中三回目にして、筋肉痛になりながらも大通公園や札幌時計台などの名所を満喫したと振り返る。

特に茂木氏の心に強く残ったのは、小学5年生のときに初めて大通公園で“焼きトウモロコシ”を食べた鮮明な記憶が、全く予期しないタイミングで思い出された瞬間だという。しかも、近くに石川啄木の焼きとうもろこしの歌碑がそのあとで見つかった。彼は「なんでだ、これすごいセレンディピティ」と驚きを隠さず、「小学5年生の時、焼きトウモロコシ食べたの、すっごい鮮明に覚えているんですよね」と語った。

さらに、この偶然について「科学的にはですね、偶然の符合って、時々あるわけですよね」と、脳科学者らしい冷静な分析も披露。「僕が考えてたことと、石川啄木の歌の内容が今一致したから、それが非常に強く、シンクロニシティとかと言われる現象に感じてしまう。スピリチュアルに捉える人もいるだろうし、それはそれでいい」と述べ、自身は科学的確率論で説明しようとする姿勢を見せつつも、「体験としてはそういう解釈したくなる体験であることは間違いない」と、偶然の不思議さを認める柔軟な立場を明かした。

道中では「札幌テレビ塔だ」「時計台、いつ見ても美しい建物ですよね」と名所へも言及。時計台の前では、鐘の音をきっかけに「高階哲夫さんの歌がありますね」「とても大事な観光地でございます」と文化的な側面も紹介した。

最後に茂木氏は「とにかく人間の記憶、経験の不思議さを感じた、旅ランでした。また札幌、今回の旅ランはこれで最後ですが、また走りたいと思います」と締めくくり、札幌での旅ランの余韻と共に記憶の神秘性に思いを馳せた。

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