脳科学者の茂木健一郎氏が、自身のYouTubeチャンネルで「意識に関する議論が『言い放題』になる理由」と題した動画を公開した。動画内で茂木氏は、人工知能や人間を含む意識の議論について語った。茂木氏は「人工意識があるかどうかっていうのは、いろんな説があってですね、基本、言いたい放題なんですよね」と述べ、現在の意識に関する議論の現状を指摘した。

茂木氏によれば、人間同士でもお互いに意識を確認する手段はなく、「類似性というか、自分と同じような脳を持っているから、意識があるという可能性の方が圧倒的に大きいという議論があるだけ」という見解を示した。人工知能やさまざまなシステムにも同様の議論があるが、「意外とみんな気楽に意識があるとかクオリアンがあるって、これが数式だとかこれが形式だみたいに言うんだけど、どうせ検証しようがない」とし、これらの議論が生産的でない理由について説明した。

また、「サーモスタットにはサーモスタットの意識があるんじゃないかとか」という昔からの理論も持ち出し、これらはいずれも「言い放題」であると批判。茂木氏はあまり生産的ではないこうした議論よりも、「人間型の意識というか、人間が明らかに持っている、これについては我々は確信しているわけで、それを説明することを淡々とやるというのが一番僕は生産的だと思う」という考えを示した。

動画の締めくくりに茂木氏は、「人間の脳の意識はどういう形式で成り立っているかということを説明するのが正しい道筋、正しいアタックのルートだと思っています。いつできるか分かりませんけど、そのルートで山を登っていきたいなと思っています」と語り、今後の研究に対する意欲を見せた。

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