Photo: 武者良太
きれいなギズモード編集部 by リアルタイム美白AIカメラ

悩むよね、わかります。

昨日DELLから新しいCopilot+ PCが発表されました。AIとなかよしSoCこと、Snapdragon X EliteやSnapdragon X Plusを搭載した、Microsoftが提唱するCopilot+ PCの基準を満たすモデルですね。

Arm系のWindows機となるために、ゲームなどの一部アプリはいまのところ動かないものがあるけど、仕事で使う分にはとても強力なんです。

Copilot+ PCの強みって?

最近続々と登場しているCopilot+ PCですが、注目すべきは超強力なNPU搭載だからこそ実現できた機能たち。

たとえば「アレだよアレ、1カ月くらい前にいじってたあのドキュメントファイルなんだっけ?」と、ファイル名や保存場所が思い出せないときに、「車の写真」「赤い服を着ていた人」といったワードで過去の情報を検索できるリコール機能はかなり便利そう。

WEBカメラの映像やPC内蔵マイクで撮った音声を綺麗に補正してくれるWindows Studio エフェクトもオンラインミーティングで使いたくなるやつ。

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ライブキャプションの様子

また画像生成のイメージクリエーター、元となる画像をベースに他の画像を生成するリスタイル、PCに向かって話した声を自動翻訳してくれるライブキャプション(現在は40ヶ国語→英語への翻訳のみ)など、たくさんの機能があるんですよ。

そんなAI時代のWindowsを支えてくれるCopilot+ PCですが、現時点でもいくつかのグレードがあります。いったいどれを買ったらいいんだろう?

昨日DELLから発表されたCopilot+ PCをベースに解説しましょう。

生成AIをしっかり使い倒すならSnapdragon X Elite搭載の「New XPS 13」

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「New XPS 13」に搭載されているSnapdragon X EliteはCPU部が12コアと多く、GPU部の処理能力も高いスペシャリティなモデルです。つまりマルチタスクでさまざまなアプリを動かしたり、グラフィカルな情報を活かした生成AIにもマッチしているモデルといえます。

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「New XPS 13」は有機ELディスプレイモデルなら1.17kgという軽さが自慢。

ご覧のようにボディ全体も薄くまとまっているスタイリッシュなモバイルノート。コレがあればネットが繋がる場所でクラウドLLMはもちろん、今後はSLM(小規模言語モデル)も搭載予定なのでどこでもフル活用できそう。

トータルとしての処理能力が高いから、画像や動画の編集といったクリエイティブワークにも向いていますね。

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お値段は24万9980円(メモリ16GB/ストレージ512GB)から。ちょっと高いけど、その価格分は活躍してくれること間違いありません。

ビジネスシーンでAIをフル活用したいならSnapdragon X Plus搭載の「New Inspiron 14 Plus」

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ミドルグレードとなるのが「New Inspiron 14 Plus」です。搭載されているSoCはSnapdragon X Plusで、CPU部のコア数が12と10の2モデルから選べます。

Snapdragon X Plusは廉価版と揶揄されることもあるSoCですが、NPUの処理能力はSnapdragon X Eliteと同じですからね。立派なものです。

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質量は1.44kgなので、一般的なビジネスノートといった感じ。でもSSDがマザーボード直付けではなくM.2 2230スロットを用いているので、あとからストレージを増量できるメリットがあります。microSDカードスロットもありますよ。

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お値段は10コアモデルで18万800円(メモリ16GB/ストレージ512GB)、12コアモデルだと23万9800円(メモリ16GB/ストレージ1TB)になります。

Windows & AIを学びたいならSnapdragon X Plus搭載の「New Inspiron 14」もよし

写真はありませんが、DELLはリーズナブルな価格帯のベーシックなCopilot+ PCとなる「New Inspiron 14」も発売予定ですって。

こちらに搭載されるSoCは、CPU部が8コアのSnapdragon X Plus。同時に複数のアプリを使うことがあまりないのであれば、コレでもいいかも。

いったいいくらになるのかな。購入しやすい価格帯で販売されることを祈りましょう。

Source: DELL