BTSの兵役に関する世論調査、若者は冷ややかだが…“代替服務への転換”「同意する」59.8%

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世界的な人気を誇るBTS(防弾少年団)兵役問題を韓国国民はどう考えているのだろうか。それを知ることのできる世論調査結果が発表された。

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韓国メディア『ポリニュース』が世論調査機関INNER TECHシステムズに依頼し、9月13日に全国の満18歳以上の男女3004人を対象に、「BTSの代替服務への転換に同意するかどうか」について世論調査を行った結果、「同意する」が59.8%と過半数に上った。

「同意しない」は38.8%、「よくわからない」は1.4%と調査された。

“代替服務”とは…何が議論されている?

ここでいう“代替服務”とは、特定の大会やコンクールで優秀な成績を残したスポーツ選手や芸術家を「芸術・体育要員」として服務できるように許可する制度のこと。

「芸術・体育要員」は3〜4週間の軍事訓練を受ければ、兵役の代わりに“本業”の活動ができる。これを一言で、“兵役免除”などと表現したりもする。

しかしK-POPアイドルや俳優などの「大衆文化芸術家」は、この制度の対象に含まれていない。現在、議論となっているのは、「大衆文化芸術家」も代替服務の対象に転換すべきかどうかだ。

今回の調査結果で、BTSの代替服務への転換に「同意する」と答えたのは、性別で見ると男性(57.3%)、女性(62.3%)で、女性が5%ほど多い結果となった。年齢別には、満18〜29歳(43.6%)、30代(47.9%)、40代(63.4%)、50代(66.9%)、60歳以上(68.5%)となり、若い世代よりも40代以上の中高年層がBTSの代替服務を賛成していることがわかった。

(写真提供=BIGHIT MUSIC)BTS

地域別に見れば、「同意する」という回答は済州(78.4%)が最も高く、江原道(66.4%)、慶尚南道(62.2%)、京畿圏(60.0%)、忠清圏(59.5%)、全羅圏(59.1%)、ソウル(57.5%)、慶北圏(56.2%)の順だった。

また、BTSの国威発揚や文化発展に対する寄与度を問う質問には、全体の88.1%が「貢献している」と回答した。すべての地域で「貢献する」が80%を超えており、年齢別でも満18〜29歳(77.1%)を除いた年齢層で、80%以上が貢献していると回答した。

大衆文化芸術分野の代替服務への転換に同意するかどうかを問う質問では、「同意する」が52.7%、「同意しない」が42.7%、「よくわからない」が4.6%と調査された。年齢別には「同意する」は、満18〜29歳(41.9%)、30代(46.1%)、40代(57.1%)、50代(55.2%)、60代以上(57.9%)となっており、若年層より40代以上の中高年層で代替服務の転換に賛成していることがわかった。

国威発揚や文化発展に貢献した芸術・体育特技者に対する代替服務である「芸術・体育要員」については、「知っている」が68.1%、「知らない」が31.8%と調査された。

(写真提供=BIGHIT MUSIC)BTS

BTSの兵役問題が議論となっているなか、9月15日、イ・ジョンソプ国防部長官が「兵役義務履行の公正性の面で兵役特例の拡大は困難で、BTSも兵役義務を誠実に履行しなければならないという国防部の基本立場は変わらない」と伝えたことに対して、ソン・イルジョン政策委議長は「BTSに恩恵を与えようとするのではなく、今の制度と公平性に合わないためバランスを取ることが目的」とし、「兵役免除をするのではなく、代替服務できるようにしようということだ」と話した。

今回の世論調査は、『ポリニュース』の依頼でINNER TECHが9月13日の1日間、全国満18歳以上の男女68779人に通話を試み、最終3004人が回答を完了。標本誤差は95%、信頼水準±1.8%ポイントだ。

(記事提供=OSEN)