“かぼちゃの馬車”問題が暗い影、連鎖倒産に追い込まれた企業の悲劇
だが、さかのぼって17年秋以降、スマートデイズとスルガ銀行による不動産オーナーへの不正融資問題が徐々に表面化する。これにより、スマートデイズはシェアハウスオーナーに対する賃料の支払いができず、結果、同社は18年5月に破産手続き開始決定を受ける事態に発展した。
この間、スマートデイズの紹介でシェアハウスを購入したオーナーが、ホーメストに対して建築工事代金の支払いを拒否する動きを見せ、資金繰りが悪化し始める。18年3月期に約2億1600万円の赤字を出し、大幅な債務超過に陥ってしまう。風評や金融環境も悪化し、スポンサーとの交渉も挫折。オーナーからの代金回収に向けた訴訟なども提起していたが、下請け会社への支払いにも支障を来す事態となり、事業継続を断念。同年11月27日に自己破産を申請した。実質的にはスマートデイズの連鎖倒産と言っていいだろう。同社の問題に端を発した投資用不動産業界の冷え込みは、建築請負業者に今も暗い影を落としている。(帝国データバンク情報部)
◇(株)ホーメスト
住所:東京都中央区銀座6―2―1
代表:八島睦氏
資本金:1億円
年売上高:約24億6200万円(18年3月期)
負債:約3億3700万円
