高齢ドライバー見守りサービス、究極の役割は「スムーズな免許返納の支援」
ただ損害保険会社も同種のサービスを展開している。エバードライブの特徴は何か。オリックス自の中村健太郎リスクコンサルティング部課長は「運転中の危険挙動の把握・通知に加え、データ蓄積に重きを置いている点」と指摘する。
具体的にはスマホやパソコンの地図上に運転履歴や危険場所を表示する機能や、急加速など運転リスクに関わる項目の最大3年分の推移をグラフで示す機能などを有する。「運転の見える化で、客観的に自身の運転を見直せる。家族でのコミュニケーションにも利用でき、安全運転意識の向上につながる」(中村課長)と説明する。
岡山県も運転データ蓄積機能に着目した。モニタリング事業を立ち上げて65歳以上の運転者150人を募り、9月から6カ月間、同サービスを無償提供する。収集したデータを、交差点の安全性向上といった交通安全対策に活用する。
「スムーズな免許返納を支援したい」。中村課長はエバードライブの“究極”の役割について語る。高齢運転者が注意力の衰えなどで免許返納を検討しても、地方では車が生活の足となっており実行が難しい場合が多い。こうした課題の解決にエバードライブが役立つとみる。
蓄積データを使って、運転の頻度や行く先を詳細に把握。それを基に返納後の“足”について、例えば公共交通機関と、家族によるマイカーでの送迎を組み合わせるといった対策を導き出せると期待する。
