クボタ、大型農機武器に米市場で競合からの“くら替え”狙う
クボタは米市場で草刈りや庭園管理に使う40馬力以下の小型農機のトップシェアを握り、酪農や牧畜などの幅広い作業に使う40―120馬力の中型機も展開している。大型機投入で農機のフルラインアップを実現し、ディア・アンド・カンパニーと対等に渡り合う土俵を作った。
大型機に加えて農地オーナー攻略の突破口となり得るのがトラクターに取り付けるインプルメント。クボタは12年にノルウェーのクバンランド、16年に米グレートプレーンズマニュファクチュアリングを買収して、刈り取り用や運搬用など、きめ細かな製品をそろえた。北尾取締役も「売り上げも伸びている」と手応えをつかむ。
しかし、課題となるのがディーラー網の拡充だ。現在、クボタの農機を扱うディーラーは全米で約1200店あるが、都市周辺が中心。大規模農地が多い中西部は100店程度に留まり、「競合(ディア・アンド・カンパニー)が強いディーラーを抱える牙城となっている」(北尾取締役)という。
今後は大型機とインプルメントの充実を生かし、17年に新設した米販売子会社の中西部支店から、クボタの全製品を扱う“フルラインディーラー”の開拓に本腰を入れる。目標は明言しないが、「他社からの“寝返り”を含め、しっかりしたディーラーを取り込みたい」(同)と意気込む。
北米はクボタのトラクター事業の約51%を占め、17年12月期連結売上高の14%となる2535億円の市場。特に中西部は米国のトラクター売り上げの約3分の1を占める重要な地域だ。
