大阪ガスVS関西ガスの顧客争奪は“第二ラウンド”
大ガスの家庭向け電気契約数は6月4日時点で約68万件を獲得。21年3月末の契約目標の70万件を目前に控え、大ガスの本荘武宏社長は「できるだけ早い達成を目指す」と意気込む。大ガスの首都圏の電力販売は中部電力と共同出資するCDエナジーダイレクト(東京都中央区)に移行し関西地区の販売に集中する。約200カ所のガスサービスショップなどを強みに対面営業で顧客を増やす。
関西地区のスイッチング(顧客の電力契約先の変更)数は155万6600件(4月末時点)。新電力の契約数は大ガスの68万件をはじめ伊丹産業(兵庫県伊丹市)の約3万件、Looop(東京都台東区)の約2万件の獲得などが目立つ。
これら新電力も関電と大ガスの値下げに追随予定だ。伊丹産業は液化石油ガス(LPガス)の既存顧客にガスと電気のセット割引などを提案し、18年度の契約数の目標を現行比2万件増を掲げる。
他の大手電力会社も関西に注力し、東京電力エナジーパートナーは、顧客が多い電力使用量の少ない従量電灯Aの契約者向けメニューなどを投入する。中部電力は関西地区に拠点を持つ中部の法人顧客などを開拓。将来は家庭向け電力を販売する方針だ。
その中で関電は国内最大出力級の大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)の再稼働による収益改善効果を最大限利用し、値下げする。関電の岩根茂樹社長は「新電力と負けない料金になった」と、顧客巻き返しの意気込みは強い。
