電機大手7社とも4ー9月期は営業増益だったが…
17年4―9月期は物流事業などを切り離した影響で売上高は横ばいだったが、営業利益は前年同期比30・2%増の3032億円と同期として過去最高。当期利益も同41・5%増の1606億円と過去最高だった。情報・通信システムや社会・産業システム、建機などの利益が伸びた。
西山光秋最高財務責任者(CFO)は「コスト削減、構造改革が進展し、着実にキャッシュと利益を創出できるようになってきた」と評価した。
ソニーは画像センサーや、高付加価値シフトを加速したテレビが好調。勢いは続く見通しで、18年3月期の営業利益を従来予想比1300億円増の6300億円(前期比2・2倍)に上方修正した。吉田憲一郎最高財務責任者(CFO)は「20年ぶりの過去最高になる」と話した。
電機大手では、リストラ後に中核に据えた事業を伸ばす構図が鮮明になってきた。日立製作所は前期までに金融や物流事業を売却し、ITと社会インフラ事業に集中する体制を明確にした。西山光秋CFOは「構造改革が進展し、着実にキャッシュと利益を創出できるようになってきた」と評価する。
パナソニックはカーナビゲーションシステムなど運転席周りや電池などの車載製品を主力とする事業の17年4―9月期売上高が、前年同期比15%増の6866億円となった。成長の要である車載製品が「事業拡大フェーズに入りつつある」(津賀一宏社長)と指摘する。NECは日本航空電子工業の連結子会社化などにより、主力の公共向けシステム事業がV字回復した。
下期(17年10月―18年3月)の見通しも総じて明るい。三菱電機の松山彰宏専務執行役取締役は「中国での需要が底堅くFA機器は年内は高水準の受注が続く。急激な下げはないだろう」と述べた。
ソニーの吉田CFOは「重要なのは利益水準を維持すること。未来の生き残りと成長に向け、気を引き締める」と強調する。各社が持続的に成長するには、主力事業の規模拡大と利益率の維持・向上を両立できるかどうかが一層重要になる。
