難聴だけじゃない耳にカビが? スマホで音楽に潜む怖いリスクにご用心
しかし、そんな人たちに、まさに耳の痛い忠告だ。
なんとWHO(世界保健機関)が、世界で10億人を超える若者が、大音量の音楽を聴くことで難聴になる恐れがあると警鐘を鳴らしたのだ。
●ヘッドホンやイヤホンが危険
通勤中や移動中、ヘッドホンやイヤホンを装着している人は普通に見かける。音楽を楽しんでいる人、ゲームを楽しんでいる人、いろいろいるだろう.
問題は、量をどのくらいにしているかだ。
周りの音が気になるからと、つい音量を上げてしまっていないだろうか?
WHOによると、85デシベル以上なら8時間、100デシベルを超えるようなら15分でも危険なのだそうだ。
音量は静かなところで設定し、周りの状況によって変えたりしないようにするとよい。
周囲の騒音を遮断するノイズキャンセリングの機能がついたヘッドホンやイヤホンを選ぶというのも良い方法だ。
さらにヘッドホンやイヤホンの場合は、音量だけでなく音源と耳が近いということにも問題がある。
距離が短いほど聴覚にダメージを与えやすいため、より危険性が増すのだ。
WHOは、スマホでの音楽試聴は1日1時間以内に控えるべきだとの指針を発表している。難聴にならないようにするには、音量を下げるだけでなく、使用時間も気にする必要があるというわけだ。
●難聴は回復しない?
「難聴って言っても、ちょっと聞こえにくくなるくらいでしょ」などと気軽に考えてはいけない。
難聴は、内耳の蝸牛という音を感じる部分の細胞が破壊され、死んでしまうことで起こる。この細胞は、一度死んでしまうと、二度と再生することはない。
つまり、一度難聴になってしまったら、回復することはないのだ。
正常な聴力を保つためには、予防するしかない。
また、難聴の人ほど認知症を発症する確率が高いという怖い話もある。
難聴になると、人とのコミュニケーションが取りにくくなってしまい、脳への刺激が減るためなのだ。
そんなことは遠い将来のことだなんて思わず、普段何気なく聴いている音楽が、耳を痛める可能性があることにもっと注意を払うべきだろう。
●難聴以外の耳のカビや病気にも注意しよう
イヤホンで音楽を長い時間聴いている人は、難聴だけでなく、耳のカビにも注意したい。
最近のイヤホンは気密性が高くなっている。
こうしたイヤホンを装着しているということは、耳にフタをしているのと同じなのだ。当然、耳の中の換気が行われないため、雑菌が繁殖しやすい状態になる。特に暑い夏など、ふさがれた耳の中は、熱帯状態で、カビには適した環境になっている。
そして普通の人は、イヤホンを消毒するということはしないため、雑菌のすみかとなっていることが多い。
その結果、耳の中にカビが生えて、かゆくて大変な思いをすることになるというわけだ。
音楽を楽しむのは良いことだ。
定額での聴き放題サービスなど、料金を気にせずに気軽に楽しめるサービスが増えたことは、歓迎すべきことだ。
しかし、いくら楽しいからといって、自分の耳を難聴にしたり、カビの温床にしたりしたいとは誰しも思わないだろう。
好きな音楽試聴も、適切な音量と、時間の管理を行い、健康を害さないように楽しむようにしよう。
