お天気原稿を読む宮島咲良さん。(撮影:佐藤学)

写真拡大 (全2枚)

アナウンサーと同様、テレビ画面でよく見かけるお天気キャスターという職業が若い女性の間で人気だ。そうした若い女性を集めて、携帯向け天気動画番組に出演するお天気キャスターを選ぶオーディションが11日、東京・原宿で開催された。主催者側は、全国を7つの地域に分けて、それぞれの地域の出身者や在住者をキャスターに採用し、より地域に密着した番組を目指すとしている。

 同オーディションを主催するのは、携帯などで天気情報を提供するウェザーニューズ社(東京都港区、石橋博良社長)。関東、中部、近畿などの7地区からそれぞれ2人の計14人を募集する。契約期間は3カ月。最初に、各地区30人が書類審査で選考され、次に、東京や大阪などの7つの都市でオーディションが実施される。各地区の代表については、そのうち、7人が最終選考の対象となり、携帯電話による一般の人の投票で2人が採用される。

 今回行われたオーディションは関東地区の第2次審査。競技では、お天気原稿を読むほかに、夕立で雨宿りする時の過ごし方を、自分で紹介して番組としてまとめるなどのテストが行われた。自己PRでは、歌をうたう人が多い中、座頭市の物まねをして会場を沸かせたのが宮島咲良さん。7人目の最終通過者として名前が呼ばれると、「ウケを狙った物まねで合格してしまって、(選ばれなかった人に対して)ごめんなさい」と喜びよりはむしろ恐縮した表情だった。

 通過者の1人、高校の理科の教師を退職して10月に行われる気象予報士の受験勉強に備える斉木美佳さんは、「教室の中だけではなく、もっと多くの人にお天気について伝えたいですね」と最終選考に願いをかける。障害者のヘルパーを続ける中西寧々さんは、「もし、選ばれれば、現在の仕事を続けながら将来を考えます」と答えた。携帯電話の投票による最終選考は8月中旬に行われる。【了】