火曜未明(欧州時間月曜夜)のFIFA年間表彰式、バロンドールには男子はメッシ、女子は澤穂希選手が選ばれました。最優秀監督賞は男子グアルディオラ(バルサ)、女子は佐々木則夫(日本女子代表)が受賞。いよいよ「なでしこ=女バルサ」の構図がはっきりしたといえるでしょうか。

おめでとう、澤さん、佐々木監督、なでしこジャパンの選手のみなさん。

また、フェアプレー賞には「震災の被害者を励まし、サッカーを通じて勇気と希望を示した」として日本サッカー協会が選ばれました。

澤さんの受賞の背景記事としては、スポーツナビの江橋さんの記事をどうぞ(↓)

「一番じゃない」澤が「世界一」に選ばれた理由(江橋よしのり/スポーツナビ)
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/2011/text/201201100001-spnavi.html

澤さんと同じ「フロク」出身の、中村憲剛選手も「後輩として」祝福しています。
http://nakamurakengo.cocolog-nifty.com/message/2012/01/post-f207.html

バロンドール(Ballon d'Or)はフランス語で「黄金の球」。英語なら「Golden Ball」賞、いわば「金球賞」です。男子は1956年から、女子は2001年から表彰がおこなわれているそうです。

もとは「フランス・フットボール」誌の制定する賞でしたが、FIFA世界最優秀選手賞と統一される(というかブラッターさんが乗っ取った?)形で「FIFAバロンドール」賞が2010年に制定されました。

それにしても、憲剛くんも書いてましたが、澤さん、メッシとツーショットでしたね。これは、大事件ですね。

女子では、これまで、ミア・ハム(米)、プリンツ(独)、マルタ(伯)の3人しか受賞していない。澤さん、殿堂入りです。

なでしこジャパン、さらに活躍してほしいものです。

ところで、先日、ミュンヘン五輪で優勝した男子バレーの松平監督が亡くなりました。大型のバレーボール選手に数種類のクイック、時間差、ダイビングなどを訓練して、バレーボール界に革命を起こした監督でした。しかし、その後、もともと体格の良い欧米各国(ロシア、ブラジル、イタリア、アメリカなど)が日本のスピード&コンビバレーを研究し、取り入れた。その結果、日本はまた各国に追い抜かれてしまう。

女子サッカーにかんして、これから「なでしこ型」(女バルサ)のスタイルや必要なスキルを、アメリカやドイツなどのフィジカルスタイルのチームが研究し、ある程度マスターしてくるようになったら、これは「なでしこ」にとっては厳しい。さらに、技術でもレベルアップし、とくにこれからはスピードアップ、加速のできる若手選手たちを育てていかないといけませんね。

澤選手の受賞が、とくに中学年代の女子サッカー環境整備につながれば、いいですね。小学校卒業でサッカーも卒業してしまうことなく、未来のなでしこ選手が思い切りサッカーを続けられるような、インフラ整備、チーム数増加などができますように。とくに、(何度も書きますが)中学年代の大会がない、チームがない状況をぜひとも変えてほしい!!
そのためにも、今度は(日本人の大好きな)オリンピックでのメダル獲得をぜひとも!

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「可能なら11人全員を交代していたところだった。ハーフタイムでは、選手たちにも『3人しか代えられないのは残念だ』と伝えた」(モウリーニョ監督)  (1月3日、コパ・デル・レイ5回戦、対マラガ戦試合後)

ど、どこかで、聞いたことのあるセリフだと思ったら、オシムさんも同じようなことを
いってました。

「(誰か交代したほうがいいか?の問いに)ルールが許すなら全員交代だ。」
 ーー2010南アW杯準決勝 スペイン×ドイツ ハーフタイム
                        (文藝春秋「オシム@愛と勇気」)