一人っ子政策の影響により、男女の人口バランスが崩れていること指摘されて久しい中国。世間では「剰女」という30歳前後の未婚女性がしばしば話題に上るが、実際は33歳の独身男女比がほぼ3:1という深刻な「男余り」状態であることを中国新聞網が伝えた。

 これは、国内の恋人探しサイトや社会科学機関が調査し、14日に発表された『中国男女結婚恋愛調査白書』の紹介記事とともに伝えられたもの。同白書では現在の20代、30代の独身男女を調査対象に、彼らの結婚観などについてまとめたもの。記事では、この調査結果に対して「30歳が結婚の分水嶺となっている」「2010年の結婚状況の明らかな特徴は、独身人口の男女比バランスが日に日に崩れているということだ」という、恋人探しサイト「世紀佳縁」責任者による分析も合わせて紹介した。

 その中で、19歳以下の男女比率が118:100と異常値になっており今後男性はますます結婚相手を探しにくくなるとの指摘とともに、全国の未婚男女人口比が27歳で199:100、さらには33歳で293:100という非常に厳しい現状であるというデータが同サイトの責任者によって報告された。

 一方で、都市における27〜34歳の平均独身男女比は「162:100」といくらか「まし」な数値になっていることから、農村部の男女比は上記データよりもさらに大きな数字になっているものと思われる。(編集担当:柳川俊之)



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