日本が鈴木武蔵らの4ゴールで快勝…アジア大会2連覇へ準々決勝進出
グループDを2位で通過した日本は、グループCを首位で突破したパレスチナとの対戦となった。
試合序盤は、しっかりパスを繋いでいく意思が見られる日本に対し、堅守でカウンターを狙うパレスチナ。日本は前半15分に、ペナルティエリア手前の右でボールを受けた野津田岳人が、得意の左足でゴール左を狙うが、枠をとらえられない。
さらに18分、右サイドのクロスに駆け上がってきた中島翔がボレーで合わせるもクロスバー上に逸れる。21分には、ロングパスに抜け出した秋野央樹がペナルティエリア内左に侵入し折り返すが、中央にいた鈴木がキックミス。24分には、中島から左サイドでフリーの秋野にパス。秋野が中央に折り返すと、鈴木がDFの前に飛び込みネットを揺らすが、オフサイドの判定で追加点とはならなかった。
日本のチャンスが続く中、27分に右サイドの原川力からクロスが入ると、鈴木が打点の高いヘッドで合わせて追加点。鈴木の大会5得点目で日本がリードを2点とした。
後半に入ると56分に日本は、ペナルティエリア手前の右側で中島がFKを獲得。原川が直接狙うも、わずかにゴール左に逸れて追加点とはならない。日本は62分に、キャプテンの大島僚太に代えて矢島慎也を投入。原川がポジションを下げて、キャプテンマークを巻いた遠藤との2ボランチに、左サイドの中島が中央に入った。
68分に、右サイドバックの室屋成がクロスを入れると、矢島がパレスチナDFの前に飛び込み触れるが、ボールは枠の左に流れる。72分には、左サイドでドリブルを開始した鈴木が中に切り込み、右足を振り抜くが、GK正面で追加点を奪うことはできなかった。73分に鈴木は、荒野拓馬と交代。74分に右サイドでボールを上受けた中島が前線へスルーパス。荒野が飛び出すが、ボールがわずかに流れてコントロールできずGKがキャッチ。
その直後の75分、ロングボールから荒野がDFラインをよく見て左サイドを抜け出すと、フリーで右足を振り抜く。カーブのかかったシュートはゴール右に吸い込まれ、日本が3−0とリードを広げた。さらに82分、ペナルティエリア手前の中央でパスを受けた中島が、追い越してった野津田に縦のスルーパス。GKと1対1になった野津田が足を伸ばして、ボールに触るがGKがブロックする。しかし、そのこぼれ球にいち早く反応した原川が無人のゴールに蹴りこんで追加点を挙げた。
日本は86分、野津田に代えて吉野恭平を投入するが、試合はそのまま危なげなく終了。日本が4−0でパレスチナを破り、ベスト8進出を決めた。
U−21日本代表は、28日に行われる準々決勝で、韓国代表と香港代表の勝者と対戦する。
【スコア】
日本 4−0 パレスチナ
【得点者】
1−0 17分 遠藤航（日本）
2−0 27分 鈴木武蔵（日本）
3−0 75分 荒野拓馬（日本）
4−0 82分 原川力（日本）
