皆様、明けましておめでとうございます。さて、今年は何と言ってもブラジルW杯イヤーだね。サッカーファンの皆にとっては待ちに待った一年であり、日本のサッカー界にとって極めて重要な年だね。

 日本のサッカー界は、日本代表によって支えられている。支えられていると言えば聞こえはいいが、その反面、日本代表の成績如何で上下してしまう不安定なものという言い方もできる。海外の他国、例えばイングランドがある時W杯出場を逃したとして、プレミアリーグの人気と価値が下がることはない。スペインだってイタリアだってそうだろう。
 
 ところが日本の場合は、日本代表がW杯に出なければ、サッカー界全体が深刻な不景気に陥る。今では出場しただけでは満足せず、本大会で期待どおりの結果が出ないと、移り気な世論とメディアにすぐに飽きられてしまう。惨敗したドイツ大会後、日本代表戦のスタジアムに空席が目立つようになったのは忘れられないね。

 そういう意味で、今年はサッカー界全体にとって本当に勝負の時だ。日本代表が背負う役割というのはとてつもなく大きい。同時に、いまだに代表人気にしがみつかざるをえない状況をいかに改善していくか、というのも考えなければいけないね。 
 
 今、代表以外のサッカー界のニュース価値はどんどん低くなってきている。広島の連覇や、天皇杯での横浜FMの優勝を、世間の人はどれだけ知っているだろうか。ほとんど報道されないのだから、知らない人が多いのも無理はないね。これは由々しき問題だよ。

 今年から代表と同じくJリーグも電通との契約となった。国内サッカーの価値を向上させ、代表人気に景気が左右されない基盤をいかに作るか。サッカーが社会の中に自然に入り込み、豊かなスポーツ文化をいかに醸成していくか。サッカー界の中の人、ファン・サポーター、メディア、一人ひとりが考えなければいけない。

 それが今年の課題であり、永遠のテーマだね。皆様、本年もどうぞよろしくお願いします。