【31日判決】「大麻所持」を認めた元男子バレー代表・佐藤被告に下される判決への“懸念点”
『ネーションズリーグ2026』では予選ラウンドを全勝で突破。29日に行われた準決勝で中国を降しベスト4入りを決めたバレーボール日本代表。一方で、大会直前まで代表だった佐藤駿一郎被告(26)の姿は7月24日朝の9時半ごろ、東京地裁にあった。この日、初公判が行われたのだ。
片手に紙袋を持ち、スーツ姿で現れた佐藤被告は遠目にも目立ちすぎる長身。頭2つほど身長が違う職員に先導されながら、やや緊張した面持ちで建物の中へと入っていった──。
佐藤被告が乾燥大麻0.8gを所持した麻薬取締法違反(所持)の疑いで逮捕されたのは、5月28日のことだった。
「前日の27日、東京のナショナルトレーニングセンターで合宿中だった代表チームは、この日全体練習がなく、昼過ぎから自由時間でした。佐藤被告は数人でパチンコ店に訪れたそうです。このとき、店に忘れたバッグの中から乾燥大麻が見つかり、警察に通報されたのです。佐藤被告は25日に代表に合流し、26日は通常練習に出ていました。
逮捕された28日は、代表の監督や選手が今年度の意気込みを語る『キックオフ会見』が予定されていましたが中止となり、急遽、協会幹部らの説明と謝罪が行われました。佐藤被告の代表登録は即日抹消。全選手、スタッフに対して持ち物検査が行われましたが、全員問題はなかったとのことでした。
国分裕之・日本バレーボール協会専務理事は、他の選手の様子について『仲間から逮捕者が出て、かなり精神的にも参っている。代表としては一番落ちた状態にいる』と語っていました」(全国紙社会部記者)
7月24日の初公判では、佐藤被告は起訴事実を認めた。
「検察の冒頭陳述によると、佐藤被告は大学1〜2年の頃から大麻を使用しており、今年5月にインターネットで知った密売人から頻繁に購入し、交際相手と使用していたそうです。日本代表の合宿でも使いたいと考えるようになり、持ち込んだとのことでした」(同前)
元麻薬取締官が指摘した「気になる点」
佐藤被告によると、「自分の弱い部分があり、手を出してしまった」「シーズン中は控えていたが、長い休みのときはハメを外してしまった」という。さらに「日本代表でこのようなことをしてしまい、申し訳ない気持ち」と謝罪していた。
検察は「常習的な犯行で、順法精神に欠ける」として拘禁刑1年を求刑。弁護側は「すでに大きな社会的制裁を受けている」として、執行猶予つきの判決を求めた。
佐藤被告にはどのような判決が言い渡されるのだろうか。元麻薬取締官の高濱良次氏は次のようにみる。
「営利目的の栽培などではなく、初犯なので執行猶予がつくと思います。素直に犯行を認めて洗いざらい供述しているので、情状面でも裁判官の印象は良いでしょう。
ただ、気になるのは、代表の合宿にまで大麻を持ち込んでいる点です。大麻の愛好者は次の日が休みのときなど、余裕があるときに使うことが多い。本人も裁判で、シーズン中はやっていなかったと供述していますが、合宿にまで持ち込んでいたことは、かなりの常習性、依存性を感じます。将来的に立ち直ってほしいという意味も込めて、執行猶予は3年ぐらいになるのではないでしょうか」
前衛の真ん中に立つミドルブロッカーの佐藤被告は、205cmの身長を武器に高校3年だった’18年に日本代表メンバーに初選出。’24-’25シーズンにはフィンランドリーグでも活躍し、昨年のネーションズリーグにも出場した期待の選手だった。裁判ではインド・ゴアのプロチームに移籍予定であることも明かされていた。
判決は31日に言い渡される。
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