阪神・工藤泰成の父・一範さん特別手記 「松坂モデルのグラブ」買い与え、私が野球やるよう仕向けました
◇セ・リーグ 阪神3―0ヤクルト(2026年7月12日 甲子園)
プロ初勝利を挙げた阪神・工藤泰成投手の父・一範さん(55)が、スポーツニッポンに特別手記を寄せた。この日は秋田県の自宅でテレビ観戦で登板を見守り、息子の成長と、これまでの歩みを明かした。
プロ初勝利を挙げた阪神・工藤泰成投手の父・一範さん(55)が、スポーツニッポンに特別手記を寄せた。この日は秋田県の自宅でテレビ観戦で登板を見守り、息子の成長と、これまでの歩みを明かした。
泰成、プロ初勝利おめでとう!今日の試合も、163キロを出した前日のゲームもよく抑えました。今年はストライクがしっかり入るようになっているんですかね(笑い)。1勝をいただき、打者のみな様にも感謝ですね。
泰成は筋肉がクローズアップされることが多いですが、実は小さい頃から上半身がたくましかった。2〜3歳くらいには、「子どもにしては肩幅が広いな」と感じるほどでした。私はスポーツをしていなかったのですが、母方の家系はみんな柔道をやっていて、ガッチリしているんです。そういう関係もあるのかなと思います。
私が野球好きだったので、泰成にはどうしても野球をしてほしかったんです。泰成の5つ上の兄はバスケットボールをしてしまったので、なおさらその思いが強かったです。だから、小さい頃から松坂大輔さんモデルの投手用グラブを買い与え、野球をやるように仕向けました。うまくいきました(笑い)。
驚いたのは、東京国際大でドラフトの指名漏れをした時です。会議終了5分後に連絡が来て「(独立リーグの)徳島に行きたい。行くから」と言われました。親としては、野球を続けるにしても、社会人野球に進んでほしい気持ちがありました。「この先の進路をもう少し考えたら」。そう諭しましたが、「とにかく最短で、1年間でプロに行きたい」という強い思いに押し切られました。そこはもう、止められませんでした。
正月に帰省で秋田市に戻ってきても、いつになっても泰成は泰成のままで、野球の話はしません。しかし、「今年はやるぞ」という気持ちが、態度からひしひしと伝わってきました。この先、ファンのみな様に愛されるような選手になることを願っています。(工藤 一範)

