「性行為がもう一度したかった」マンションに侵入、嫌がる女性をムリヤリ⋯不妊に悩む43歳男性が「強姦魔」になった“あきれた理由”(平成21年の事件)
長年の不妊治療により、妻から性交渉を厳しく制限されていた43歳の男。「もう一度セックスがしたい」という欲望から、夜の街の女性を狙う連続強盗強姦魔へと転落した。
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卑劣な犯行を重ねて逮捕された男だが、平成21年、大阪での取り調べにおいて、警察も把握していない奇妙な未発覚事件を突如語り出した。なおプライバシー保護のため、登場人物はすべて仮名である。(全2回の1回目/続きを読む)

男はマンションまで尾行していたという。写真はイメージ ©getty
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強盗強姦魔に転落した男
成瀬憲一(当時43)は5年前、夫婦でガールズバーの経営を始めた。だが、売り上げは芳しくなく、金融機関から500万円を融資してもらい、店をリニューアルオープンしたが、事態は好転しなかった。
それに加えて成瀬には慢性的な悩みがあった。10年以上前から不妊治療をしており、妻が自由にセックスさせてくれず、生理がくるたびに泣き崩れ、それを成瀬が慰めるという繰り返しだったのだ。
妻との会話は「ガールズバーをどうするか」と「子どもをどうするか」という2点に絞られ、「このまま年を取っていくのか」「もう一度、めくるめくセックスをしたい」という欲望が日増しに強くなり、その両方を解決する手段として強盗強姦魔に転落していくことになったのである。
成瀬は仕事柄、風俗や水商売の女性が多く住むワンルームマンションを知っていた。マンガで強姦の手口を学び、強盗を装って相手をガムテープで緊縛し、それから強姦するという手口を確立した。
身動きできなくなった被害者たちは金を奪われ、ことごとく強姦の餌食になった。
マンガから学んだ「悪質手口」
被害者の1人であるエステティシャン(同26)は、街中で成瀬に尾行され、部屋を突き止められた。そのときに犬を飼っていることを知った成瀬は、あらかじめペットショップで犬用のガムを購入し、犯行時に持参して侵入した。首尾よく犬を黙らせることに成功し、寝ていた被害者を強姦。現金8万5000円を奪って逃走した。
別の被害者であるキャバクラ嬢(同19)を襲ったときは、途中で母親が訪ねてきたにもかかわらず、「店の客だ」などと玄関口で対応してドアを閉め、被害者に「友達だから大丈夫と説明しろ」と強要し、母親を追い返してから強姦を続けるという大胆不敵な犯行に及んでいた。
最後の犯行は未明に仕事帰りの風俗嬢(同21)を襲った事件だった。コンビニで買い物をしていた被害者を見初めた成瀬は、自宅のマンションまで尾行。ドアノブを回すと、扉が開いたため、「金を出せ!」と言って押し入った。
手際よく、被疑者の両手首をガムテープでグルグル巻きにして、ベッドの上に転がし、強姦したあげく、財布から現金5万4000円を抜き取り、「警察に言ったら、写真をバラまくからな」と脅して逃走した。
被害者から通報を受け、捜査を進めたところ、成瀬の愛車であるエルグランドがコンビニ前の路上に長時間止められていたことが分かった。警察はすでに複数の強姦現場で目撃されている不審車両としてマークしていたのだ。
ところが事件は「思わぬ方向」に⋯
警察は成瀬の行動確認を開始。それを察知した成瀬は、「捕まったら、身の破滅だ」と考え、逃亡生活を始めた。硫化水素で自殺する方法をネットで調べ、必要な薬品をホームセンターなどで買い揃えた。だが、その実行寸前に逮捕。現場に残された精液や唾液のDNA鑑定から、次々と犯行が裏付けられ、もはや長期間の服役は避けられない状況になっていた。
ところが、その段階になって成瀬は妙なことを言い出した。
「刑事さん、オレ、売春組織に囲われている女性を襲ったことがあるんです」
「何だと?」
成瀬は唐突に捜査機関も把握していなかった未発覚の事件について供述を始めた。
「あれはいまだに分からない。ずっと気になっていたんです。立件されても構わない。真実が知りたい」
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男が狙ったのは「28歳の女性」だった。マンションに押し入り、性行為に及ぼうとするも、予想外の自体に……。
〈「オレの手に負える女じゃない」キスやハグ以上のことも⋯28歳女性が「ナイフをもった強姦魔を撃退した」【まさかの方法】(平成21年の事件)〉へ続く
(諸岡 宏樹)
