ドンキの「わさびそば」に舐めプで挑んで死にかける これもはや“化学兵器”では?

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 「みんなの75点より、誰かの120点」を合言葉に展開されるドン・キホーテの「偏愛めし」シリーズ。

 7月1日に登場した新作が「怖すぎる」と筆者の中で話題に。その名も「R指定?極みのわさびそば」です。

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■ わさびが一斉蜂起してんじゃん ドンキの偏愛めし新作「R指定?極みのわさびそば」

 この商品名を目にしたところで、世の大半の大人たちは「何が怖いんだ?」と思われることでしょう。しかし正式名称を聞けば話が変わるはず。

 正式名称は「おろしわさびにきざみわさび/さらに葉わさび/わさびの辛さが好きな人限定!選ばれしものにこそ究極の風味を楽しんでほしい!R指定?極みのわさびそば」です。

 「偏愛めし」シリーズではお馴染みの、呪文詠唱みたいな商品名。しかし長さより気になるのは、含まれているわさび要素の多さです。

 おろしわさび、きざみわさび、葉わさび……わさびが一斉蜂起しています。

 それでも世の大人的には「辛そうだけど、美味しそうじゃん」となるのかもしれません。

 しかし筆者は三十路になっても寿司はいつもさび抜き。海鮮丼を食べるときは、まず器のふちにあるわさびの避難場所を探すところから始める天下無双の子ども舌。おろしわさびですらごめん被りたいのに、きざみと葉?無理無理無理無理。

 ……と、脳の99%はこの「R指定?極みのわさびそば」を拒否していたのですが、残りの1%が「結構いけるんじゃない?」と囁いてきました。

 これまで食レポ記事で何度かわさび強めの食べ物に挑んできた筆者。そのいずれもがわさびの辛さをもってしてなお「美味しい」と思えるものだったために、今回も頭の片隅が「いけるのでは」と思った次第です。よくない成功体験とはこのことでしょうか。

 それに筆者が食べられれば「わさび好きだけどここまで強いのは……」と二の足を踏んでいる人たちの希望になれるかもしれません。そういった方々のためを思えば、挑戦する気も湧いてくるってものです。

 ちなみに「R指定?極みのわさびそば」の商品欄やパッケージには「※辛いものが苦手な方は絶対食べないでください/※勢いよくすするのはご遠慮ください」といった注意書きが用意されています。

 ……大丈夫かなあ。

■ 三者三様 みんな違ってみんな辛いわさびたち

 ということで買ってきました「R指定?極みのわさびそば」。価格は税込430円です。

 各種わさびが別添えされているためか、見た目のビジュアルは意外と控えめ。現時点ではなんとなくいけそうな気がしています。

 そばにつゆをかけ、わさび3種類をそれぞれ配置したら準備完了です。

 まずはわさび単体をそれぞれ食べてみます。

 「きざみわさび」は舌の上にも鼻の奥にも突き刺さる辛さ。辛さが口内に長居しないのと、シャキシャキとした食感が少しだけ救いです。

 「葉わさび」は、見た目だけならほうれん草や小松菜のおひたし。なので大丈夫かと思いましたが、葉っぱ一欠片食べただけでも強烈な辛さ。むせそうになります。こちらも長居しないことだけが救い。

 「おろしわさび」も案の定辛いのですが、日頃から接することの多い種類なこともあってか、辛さの予想ができて少しマイルドに感じました。とはいえ辛いです。

 三者三様、みんな違ってみんな辛いわさびでした。

■ そばをひと口すすってみる あれ? これくらいの辛さなら意外と食べられ……

 わさびの試食が終わったら、次はいよいよそばにいきます。わさびを全部しっかり混ぜてから、まずはひと口。いきなり一気に食べるのは怖いですし、注意書きにも「※勢いよくすするのはご遠慮ください」と書いてありますし。

 そば多めですすると、確かにわさびの辛さが喉と鼻にやってきはするものの「辛すぎて無理」というほどではありません。つゆの甘さに、わさびの辛さが中和されたようです。

 思えばおろしわさびも刻みわさびもつゆに溶けやすいでしょうから、実質的にわさびそのものとして存在しているのは葉わさびのみ。敵3が敵1に激減したわけですから、これはもう恐るるに足らずです。

 これならいけるぞ、と自信を得た筆者。今度はがっつり葉わさびを絡めて、一気に頬張りま……げっっほぉおおおおおおおおっっ!!

 は?なにこれ?咳き込む咳き込む。わさびの辛さが口から喉から一気に突き刺してきて、目の前がホワイトアウトしかけました。あれ?一瞬死んだ?

 あまりの辛さでむせた結果、冗談抜きに鼻からそばが出てきました。ふざけるなよ。辛すぎるだろ。いえ、もう辛いなんてもんじゃないです。脳みそが真緑に染まり上がるかと思うほどのわさびがやってきました。涙と鼻水で顔がぐしゃぐしゃです。

 なにこれ化学兵器?催涙ガス!?でも、どこかで経験したことあるぞ……?(熟考)。

 思い出した!以前話題になった、「食べる催涙ガス」こと北海道・セイコーマートの「山わさび塩ラーメン 改」でもだえた記憶がよみがえります。あれも相当むせたんだった……。そして今回のこれはそれ以上。怖い子!

 そば多めですすって「いけるいける」と調子に乗った筆者を崖から突き落とす、わさび様の痛烈な反撃。ほんとうに申し訳ございません。筆者が悪かったです。

■ そのままでは食べられないので「わさびの辛味を和らげるライフハック」を実践

 正直なところもう食べ続けるのが不可能なほど辛く、二口食べた段階で諦めることを決意しました。これはどうあがいても絶望的な辛さです。

 しかしさすがに一度買ったものを食べきらずに捨てるのは気が引けます。誰かに押し付けられたのならまだしも、自分で購入したものですから、あまりにも勝手な行い。舌は子どもでも、心は大人でありたいものです。

 なので「わさびの辛みを和らげるライフハック」を試してみることにしました。

 Google検索をかけてみたところ、ヒットしたのは「鼻で息を吸って口から吐く」「マヨネーズを舐める」「牛乳を飲みながら食べる」の3つ。どうやらわさび対策としては王道のライフハックのようです。

 まずは「鼻で息を吸って口から吐く」を試してみることにしました。盛大に頬張って盛大にむせたのが半分トラウマになっており、箸を口に近づけるのすらためらわれる状況ですが、意を決して口に運びます。

 運んで1秒ほどの間があったあと、やってきます、あのツーンとした辛さが。筆者は急いで鼻から息を吸い、口から吐き出しました。

 あれ? 本当にツーンが消えてる。

 わさびの辛さそのものは残っているため口の中は辛いのですが、ツーンとした刺激がないだけでもかなりマシです。これはよいのでは?

 続いてはそばをすすったあとに、マヨネーズを舐めてみます。

 するとツーンとした刺激と辛さは残るものの、わさびの風味はだいぶ抑えられました。なんだか光が見えてきた気がします。

 最後は牛乳。そばをすすったあとに飲んでみると、辛さをかなり和らげてくれます。ただツーンとした刺激と風味は残り続けているので、単体では対策として弱めです。

 3つの方法を試してみて、筆者が導き出した結論は「全部やる」です。

 そばを口に入れた瞬間に「鼻から息を吸って口から吐く」をすることで、最大の敵であるツーンとした刺激をいなします。このとき、空気の通り道を確保するために少量ずつ食べるというのもポイントです。その後、飲み込んだらマヨネーズをひと舐め。これでわさびの風味が飛びます。最後は牛乳を飲んで、口の中に残った辛味を流す。

 この3ステップを踏めば、口の中から体感で8割くらいわさびが消えます。高所から飛び降りる際の衝撃を体の5か所に分散させて和らげる「五点着地」のような食べ方ですが、わさびの辛さを相手にするなら間違いないかもしれません。

 実際、この方法で筆者は無事に完食できました。

■ 冗談半分で「R指定?極みのわさびそば」を食べたらダメ

 正直「それ偏愛めしの食べ方としてあってる?」という結果ではありますが、今回に関して筆者は「わさびを楽しむ」ではなく「生き延びる」という観点で向き合わざるを得ない状況でした。

 自ら突っ込んでいってしまったので反省はありつつも、「わさびってここまで中和できるんだ」という発見もあり、非常に良い経験になりました。

 「R指定?極みのわさびそば」は、わさびが苦手な人なら本当の本当に食べない方がいいです。わさびが「ちょっと得意」くらいの人もやめた方がいいです。これをおすすめできるのは、「わさびが好きで好きでたまらない」「わさびチューブを飲みたいくらい好き」というわさびの狂信者くらいではないでしょうか。

 筆者は「R指定?極みのわさびそば」を本当の意味では楽しめていないので、正確なレポートや味の感想はどこかのわさび狂信者に託します。

(ヨシクラミク)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By ヨシクラ ミク | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2026070803.html