南海フェリー撤退「対岸」の受け止め方は? 和歌山県知事に聞く【徳島】
2028年3月で撤退する方針の南海フェリー。
後藤田知事は他の事業者を探すとしながらも、道路での代替機能による考えを示しています。
一方、海の向こう、和歌山県はこの撤退をどうとらえているのでしょうか。
和歌山県の宮粼泉知事に話を聞きました。
(記者)
「南海フェリーの撤退のしらせを聞いたとき、率直にどう感じましたか」
(和歌山県・宮粼泉 知事)
「もうびっくりしました」
「南海フェリー事業撤退というのは、私にとってはたいへんショックだったし、地域にとってもたいへんな問題であると思いました」
60年もの長きにわたって、海の便で結ばれてきたお隣・和歌山県。
しかし、その歴史もあと2年足らずで幕を下ろそうとしています。
2026年4月、後藤田知事は南海フェリー撤退について、次のように述べました。
(後藤田 知事)
「代替するフェリーを新しい民間企業でやってもらう、模索することは当然やっていくが、現実的にはやはり道路という代替機能ができている」
「もし、道路がなかったら別の話」
航路維持に向け、国への要望や別の事業者模索を行うとしながらも、道路という代替機能が出来ていると話しました。
同様の課題に直面している海の向こう、和歌山県は今回の南海フェリー撤退をどう受け止めているのでしょうか。
和歌山県の宮粼泉知事に話を聞きました。
(和歌山県・宮粼泉 知事)
「長年にわたって、四国と和歌山県を結ぶ重要な航路だと思う。こういう認識はある」
「海上の航路は非常に重要な基盤、なんとか残して行きたいし、残す意義があると思う」
こう話し、航路存続へ強い意欲を示す宮粼知事。
和歌山県議会6月定例会で、南海フェリーについて問われると。
(和歌山県・宮粼泉 知事)
「本県と四国間の観光や物流等に、一定程度の影響が生じるものと懸念をしている」
「輸送ルートを確保しておくことは、災害時の緊急輸送手段の確保の観点からも重要と考えています」
宮粼知事は、海上の輸送ルート確保は重要だとして、徳島とも連携のうえ、航路存続に取り組む方針です。
何やら徳島側とは、少し温度差があるような気もしますが…。
(記者)
「後藤田知事は、災害時はフェリーどころじゃない、港が壊れてそれどころじゃないという意見もあります」
「陸路で代替可能という点もあるんですけども」
(和歌山県・宮粼泉 知事)
「そうかもしれない、その通りかもしれないが、もし陸路が通れなかった時に海路を選んだ時に」
「例えば船がつけられる場所もあるとすれば、人も運べるし物も運べるし、そういう意味ではあって十分、十二分な役割を果たしてくれるのではないかなと思う」
撤退表明前、南海フェリーは自治体に航路存続の条件を提示しました。
それは40億円以上となる船の更新費用や路線の赤字補填など、徳島や和歌山のような小さな自治体にとって、余りにも重い負担となるものでした。
(和歌山県・宮粼泉 知事)
「2市2県で見ていくには大変なことですし、ちょっと難しいと思っています」
「当然そうだろうと、ただほかに、例えばやってくれるところがあるのかなと」
「ほかに船がどこかにないのかなと、そういう努力をある程度していかないと、せっかく重要な航路ですので残したい」
具体的には、どんな手立てを考えているのでしょうか?
(和歌山県・宮粼泉 知事)
「今、和歌山県のトラック協会にも話をして、トラック協会のルートがあるという話で」
「そういうルートを使ってもらって、やってくれるところがないかなと、いろいろ探している」
「いくらかお金がいるんだよという話になると、それは和歌山県、徳島県と和歌山市と徳島市、いろんなところと相談をしながら、進めていきたいと」
最後に一言。
(和歌山県・宮粼泉 知事)
「これを聞いているみなさん、見ているみなさんに、『よしやってやろう』という人があれば、ぜひお願いをしたいなと」
